ニワトリのように、メス単体でも卵を生むことができる鳥類。もちろん卵は無精卵で、通常ひながかえることはありません。しかし、非常にまれなケースですが、コンドルなど一部の鳥類では単為生殖（メスが単独で子を作ること）が確認されたという記録も……。1羽飼いのハトからひながかえったという驚きの体験をした飼い主に話を聞きました。

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完全室内飼育で、オスはひなのとき以来一度も見ていないハトからひな鳥が誕生

「あの……
1羽飼いの鳩なのですが
玉子から雛が孵ったのですが…！？
鳩って個体で増殖できるのですか？？

教えて偉い人！！！」

　今月10日、驚きの体験を報告したのはハト飼育歴4年の沙弥行徳（@yukiho112）さん。投稿された動画では、母ハトの足元でうずくまるひな鳥の姿が確認できます。飼い主さんによると、今回単為生殖を行ったのはひなから育てた4歳ほどのジュズカケバトで、卵を生むのは今回が3度目。完全室内飼育で一緒に飼われているのは文鳥のみ、同種のオスはひなのとき以降一度も見ていないそうです。

　世にも不思議な現象に、投稿は1.6万件のリポスト、8.3万件の“いいね”が集まるなど話題に。「受胎告知された？　生まれたら神の子かもしれん」「歴史的大発見の予感」といった声の他、鳥類専門の獣医さんから「鳥の単為生殖は極めて稀」「ジュズカケバトの単為生殖で孵化したのは初なのではないか」といった反応が寄せられるなど、驚きとともに受け止められています。

　発見当時の状況について、「まさかウチの子が単為生殖をするなんて思ってもいなくて、もちろん無精卵だと思っていてそろそろ片付けようかとのぞいてみたらひなが動くのが見えて慌てて動画を撮りました。私自身も驚きと喜びで震えています」と飼い主さん。投稿の反響については「想像以上で、ただただ驚くばかりです。それと同時に新たな生命の誕生に深い喜びを感じています。皆さんもマリア様だキリストだと言って祝福してくださって、非常に感謝しております」と感謝の思いを口にします。

　気になるひな鳥の現状については「母ハトが思ったよりお母さんらしさを発揮してくれているおかげで、しっかりと育ってくれていると思います」とのことで、「今後は、母ハトの健康をサポートしながら衛生面に気をつけて見守っていきたいと思っています」と話しています。

（Hint-Pot編集部／クロスメディアチーム）