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「命をなんだと」「不法遺棄と同じ」 生きたインコを一方的に送り付け、保護団体が怒り
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生きたインコが宅配便で送りつけられてきたという保護団体の投稿が、ネット上で物議を呼んでいます。依頼主の名前はなく、不適切な梱包で一方的に送りつけるという身勝手な行為には、憤りの声も多く寄せられています。神奈川・藤沢市で小鳥の保護活動を行うNPO法人ことりのおうちの担当者に、詳しい話を聞きました。
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依頼主の名前はなく、不適切な梱包で一方的に送りつけ
「どういう事?! ホント命をなんだと思ってるんですか? 宅急便で送られてきて これじゃ不法遺棄と同じだし……こんな袋で空気穴もなくカイロまで付けられたら暑かっただろうに……」
今月22日にSNS上に投稿された写真には、「飼い主が亡くなった為、飼育ができなくなりました。どうかお引き取りいただけたら幸いです」と書かれたメモや、依頼主の名前のないゆうパックの伝票、小動物用の小さな飼育ケースに入れられたセキセイインコの様子が収められています。
投稿では続けて「飼い主が亡くなったなら協力はします! でも名乗りもせず命をこんな危ない方法で送るなんてありえないです……。一方的に送ってきて、お世話にかかる費用は店の資金や支援者の善意の寄付でやるのが当たり前の考えなんですか? 猛暑日なら死んでたし……ホントこんな事はしないで 必ず電話にてご相談ください! 必ず力にはなるので……!」と、生体に危険を及ぼす一方的な送り付けへの苦言をつづっています。
投稿には「本当に命をなんだと思っているんでしょうか。怒りしかないです」「ひどい 飼い主さんが亡くなった上に荷物として閉じ込められて、この子がどんなに怖い思いをしたか……」「この暑さで鳥さん生きていて良かったよ……」と怒りの声が殺到。中には「ゆうパックの規約見たら、同一県内なら小型の鳥は送れるんだ……」「生き物をゆうパックで送れるようになってる制度にも問題ある気がする」「送れてしまうことにビックリしました」と、生き物を送れるゆうパックの規定に驚く声も上がっています。
インコを保護したNPO法人ことりのおうちは、2022年2月に設立。就労継続支援事業所として、保護活動や里親探し、こども食堂、金魚屋や駄菓子屋の運営などを行っています。
「障害や体調不良でペットショップにも並ばない生き物がいることを知り、明日にも死んでしまうかもしれない子を、1日でも幸せにしてくださる家族にお迎えしてもらいたくスタートしました。今では同業者やブリーダー、一般家庭からの持ち込みや行政からの依頼でレスキューに行ったりと、いろいろなところから相談があります」
今回の投稿については「郵送で送られてきて、名前もなくインコとだけ書かれた袋にビックリしました。相談もなく一方的に送るのも非常識ですし、名前も書かないところはさらに悪質だと感じます。さらに、梱包方法が死んでもおかしくない梱包の仕方だったので、注意喚起のためにもアップしました」と説明。その後、送り主からは泣きながら非をわびる内容の電話があったといい、インコは現在、新しい里親のもとへ元気な状態で迎えられているとのことです。ことりのおうちの担当者は「困ったときは生き物のためにも相談に乗り、力にはなるので、相談連絡いただければと思います」と話しています。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)