どうぶつ
山中に遺棄されていた茶トラねこを3万人が応援 保護した人が“まずやるべきこと”とは
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キャリーケースに入れられ、山中に遺棄された1匹の茶トラねこ。保護時の様子がツイッター上で公開されると3.1万件もの“いいね”が集まり、多くの人がその成り行きを見守っています。捨てねこを保護したらまずやるべきこととは? 保護主さんに詳しいお話を伺いました。
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山道の入り口にキャリーケースを発見 中には怯えたねこが…!
保護主さんは4月3日、1匹のねこを保護しました。ねこがいた場所は、水色のハードキャリーケースの中。数食分のドライフードとそれなりに使いこんだ形跡のある赤い毛布も一緒に入れられており、明らかに遺棄された状態だったそうです。
その日の保護主さんは、釣りのために出かけていました。その帰り道、山道の入り口付近で行きに見かけなかったキャリーケースが放置されており、違和感を覚えたそう。日暮れになり気温が急激に下がり始める時間帯だったこともあり、車を停めて調べてみることにしました。キャリーケースは鍵がかかっていない状態で、中にはドライフードと毛布が。毛布をどけてみると、奥には縮こまって震えるねこがいたそうです。
これまで9匹の野良や迷いねこを保護し、5匹は自身で引き取り、4匹は里親さんとつないできた保護主さん。しかし、明らかに捨てねこと分かる状態に遭遇したのはこれが初めてです。大きなショックを受けつつも、ひとまず自宅に連れ帰りました。
保護主さん宅には20歳の「うりぽん」ちゃんと17歳の「ももぴ」ちゃん、16歳の「なつぴょ」ちゃんという3匹の高齢ねこがいます。そのため、連れ帰ったねこは個室で隔離することに。夜は電気座布団にクッションを敷いたり、いつでもごはんが食べられるように出しておいたりと、ねこが怖がらないようにさまざまな工夫をしました。
「ねこの保護は初めてではないので、隔離できる部屋を用意するのには慣れていました。状況が落ち着くまでは絶対に遭遇させないよう心がけています」
とはいえ、ねこはひどく怯えていたため、最初の夜はごはんに手をつけず。しかし、翌朝には安心できる環境だと少しずつ分かってきたのか、おやつを口元に持っていくと食べてくれました。
また、痩せてはいましたが、健康状態は安定しており一安心。検査と害虫駆除薬を処方してもらうために、愛猫たちのかかりつけ医である動物病院に連れて行きました。そこで、去勢済みの男の子で、推定年齢は3~4歳であることが分かったそうです。