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日本での暮らしは「食べられないものが多かったことが想定外」 インドネシア人女性が感じた母国にはない魅力とは
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外国人にとって、日本での暮らしは驚きの連続。少しずつ慣れていくなかで、母国にはない楽しみを見つけることもあるようです。日本へやってきて3年が経つインドネシア人女性2人は、日本の四季に魅力を感じていました。お気に入りの季節には、日本ならではの文化も体験したようです。
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食事の面で初めは苦労したことも
3年前に日本へやってきて、現在は群馬県で働いているフスニさんとティアさん。休みを利用して、浅草へ遊びに来ていました。
日本での暮らしにも慣れ、ふたりはさまざまなことを楽しんでいます。ただ、信仰している宗教上の理由から、食べられないものの多さに初めはとても驚いたそうです。
「私たちはイスラム教なので豚肉を食べられないのですが、それ以外にも、しょうゆやみりんなど、調味料にアルコールが入っていて食べられないものが多かったことは想定外でした」
そんななかでも、自分たちが食べられるものを見つけ、食生活にも満足しているというふたり。日本のお菓子も大好きで、インドネシアへ一時帰国する際はお土産にたくさん買うこともあるそうです。
「日本のお菓子は、チョコレートの種類がたくさんあっておいしいですね。抹茶味のお菓子がお気に入りです。買うときはアプリで食品成分表を確認して、食べられるものかどうかを確認しています」
ふたりによると、イスラム法で禁止されているものが含まれていないことが認められた製品かどうかを確認できるアプリがあるそう。上手に活用しながら、母国にいる家族や友人たちにも日本のおいしいものを共有しています。
冬には日本ならではの文化を体験
ふたりに「日本の好きなところ」について聞くと、インドネシアでは味わえないことがあったと教えてくれました。
「なんといっても四季があるところです。春にはお花が咲いて、暑い夏が来て、秋になると涼しくなって、冬が来て……と、季節を肌で感じられるのは魅力だと思います。冬はとても寒いけれど、雪が降ったときはとても感動しました! インドネシアは一年を通して暑いか、雨が降っているかのどちらかだから」
インドネシアには日本のような四季がなく、4~9月の乾季、10~3月の雨季に分かれています。一年を通して暑く、首都・ジャカルタの年間平均気温は28度前後。そうした環境の違いも、ふたりは楽しんでいます。
「日本へ来て、冬に初めて温泉に入りました。そうした日本の文化を体験した思い出もあるから、冬が来るのはうれしいですね」
日本では暑さが厳しい季節を迎えました。冬はまだ先ですが、季節の移り変わりを感じながら日本の生活を満喫してほしいですね。
(Hint-Pot編集部)