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「日本に来て初めて撮った写真」が意外すぎる! オーストラリア人エンジニアが目を奪われた 日本人には当たり前の風景とは
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見たことのない景色に出会うのは、旅の大きな楽しみのひとつです。しかし、そこに住む人たちにとっては「何が珍しいの?」と思うものであることも。新宿で出会ったオーストラリア人エンジニアは、日本で初めて見るものがあったそう。いったい、どんな風景と出会ったのでしょうか。
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初めての海外旅行で来日 東京から日帰りで関西へ行こうと考える理由が…
新宿で出会ったオーストラリア人カップルのルークさんとアリソンさん。日本に到着したのは、話を聞いた前日で、1週間の滞在予定という弾丸旅行です。しかし、ルークさんにとって、今回の日本旅行は特別な思い入れがあるようです。
「実は、海外旅行をするのは、これが初めてのこと。しかも出発の4日前に急に決めたんだよ!(笑) 今週はちょうど自分自身の、40歳の誕生日もあったからね。宿泊は最後まで東京のホテルに予約しているんだけど、新幹線に乗って日帰りで京都とか、大阪にも行きたいと思っているんだ」
日本が誇る新幹線の乗車体験は、きっと楽しんでもらえるでしょう。しかし、どうして日帰りなのでしょうか。その理由について、オーストラリアで生活するふたりは、距離の感覚が日本人とは異なるからだとルークさんは語ります。
「僕たちはシドニーから4~5時間の片田舎に住んでいるから、それくらいの距離移動はなんともないんだ。毎日、片道60キロを運転して通っているし、アリソンも週3日150キロを移動して出社しているんだよ。広大なオーストラリアからすると、このくらいの移動距離はなんともないんだ」
日本で初めて撮影した「見たことのない景色」
移動距離への感じ方からして違うルークさんが、初めて見る異国の地・日本。どんなことに興味を覚えるのか聞いてみると、ちょっと意外なものに新鮮さを感じたようです。
「これが日本に来て初めて撮った写真なんだ」。そう言って見せてくれたのは、ありふれた風景。私たち日本人が、なにげなく通り過ぎている街並みです。なぜ、この写真を?
「オーストラリアの僕が住んでいる地域には電線(架空線)がないんだよ。全部、地中を通っているから見たことがない景色なんだ。自分はエンジニアということもあって、こういうことに思わず興味が湧いて撮ってしまったよ」
日本でもオーストラリアと同様に、電線を地中に埋める工事は各地で行われていますが、そこここで空を横切る電線を目にすることは、少なくありません。日本人にとっては、まだ当たり前に存在する風景が新鮮に見えるのも、旅人ならではの視点です。
これからの滞在中、新幹線で西へ向かう旅の車窓から、旅人であり、エンジニアでもあるルークさんが、思わず写してしまう景色がもっともっとあるのかもしれませんね。
(Hint-Pot編集部)