時期によっては「登山者の7割が外国人」と言われるほど、大勢の観光客でにぎわう富士山。なぜ外国人は富士山に魅せられるのでしょうか。真っ暗な山頂で御来光を待つアメリカ人男性に、日本一の山の魅力を聞きました。

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何が何でも登ってみたいと旅の一番の目的に選んだ富士山

　アメリカ・フロリダ州から訪れたというマティアスさん。日本には6日間の滞在で東京や大阪を巡る旅程ですが、今回何が何でも登ってみたいと旅の一番の目的に選んだのが富士山だといいます。

　日本では食べ物のおいしさと人々の親切さに感動したといいますが、その中でも一番印象に残ったのが富士山。これまでにも各国の山に登った経験があるといいますが、「今まで見た中でおそらく最も美しい山だと思います。本当に素晴らしいです」と興奮気味に語ります。

　富士山はなぜここまで外国人の心をひきつけるのでしょうか。

「一生に一度の体験だからだと思います。世界中を探してもハイキングができる火山はそれほど多くありませんし、とても高いところにあるので、山頂からさまざまな都市を見ることができます」

　富士山では今夏から、混雑緩和のため入山料の徴収や事前予約制が導入されています。訪れる人の多くは外国人観光客ですが「観光地なので、それほどショックではありません。（2000円の入山料は）少し高く、人の数も多いですが、日本は何でも安いのでそれほど気にしていません」と実感を語ります。

　話を聞いたのは午前3時。御来光まで1時間あまり、真っ暗な山頂で待つことになりますが「日の出はここで見られる最も美しいものの1つだと言われており、まさに素晴らしい体験になると思います」とその瞬間を心待ちにしていました。

　富士山は今年の夏も、多くの登山愛好家を魅了していることでしょう。

（Hint-Pot編集部／クロスメディアチーム）