旅行中にその国や地域が気に入ると、また来たいと思う人もいれば「住みたい！」と思う人もいるでしょう。「日本で暮らしているような滞在がしたかった」と再訪日したフランス人カップルは、なんと仕事を辞めて日本に長期滞在することにしました。そんなふたりは、日本の駅で戸惑ってしまった光景があるといいます。ふたりが驚いたのは、どんな光景だったのでしょうか。

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「日本で暮らしているような滞在」を目指して退職

　フランスのリヨンから来たアガットさんとロマンさんカップル。訪日経験のあるふたりが今回、日本に滞在する期間はなんと約3か月。ふたりは日本を気に入り、「日本で暮らしているような滞在」をするために仕事を辞めてきたというから驚きです。

　長期滞在のため、横浜にアパートを借りて、そこを拠点に九州や大阪、京都を観光しました。そのほかにも、箱根や秩父などにも足を運び日本を満喫。

　さまざまな場所へ足を運んだふたりは、よく電車を利用したそう。しかし、乗車駅で戸惑うこともありました。

日本の駅構内で戸惑ってしまったこと

　ラッシュアワーの電車や駅の混雑ぶりは、訪日外国人に驚かれる光景のひとつです。ふたりは、フランス・パリの駅とまったく違う様子に困惑してしまった様子。

「とくに不思議だったのは、なぜみんなエスカレーターに長いこと列を作っているんだろうということ。片側を空けているし、何かあるのかなと……。最初はどうしていいかわからなくて戸惑いました。今では理由がわかるので、途中からは階段を使っていましたね」

　日本では、急いでいる人のためにエスカレーターの片側を空けて立つ習慣がありますが、これを不思議に思う訪日外国人観光客は少なくないようです。しかし、エスカレーターでの歩行は危険なため、近年では「エスカレーターで歩かないで2列に並んで」と呼びかけが行われている駅も。

　また、自治体によっては、エスカレーターを安全に利用するために立ち止まるよう義務づける条例を定めているところもあります。一般社団法人日本エレベーター協会の調査によると、「歩行をやめたほうがいいと思う」人は年々増加しており、近い将来、日本でも両側立ちが主流になるかもしれません。

　駅のエスカレーターでは困ってしまったアガットさんとロマンさんでしたが、日本の電車の利便性を大絶賛。「日本の電車は効率的だし、時間に正確。パリに比べると終電が早いから、夜は乗り遅れないように気をつけなくてはいけないけど快適でした」と、スムーズに旅をすることができたようです。

　日本が大好きなふたり。さまざまな体験を通して、さらなる日本の魅力を知ってほしいですね。

（Hint-Pot編集部）