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「ポーランドではあり得ない」 外国人女性が日本で驚愕 問題解消する工夫にも興味津々に
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多くの訪日外国人観光客が楽しみにしている日本の食事。おいしさだけでなく、日本ならではのサービスに驚いたり、感心したりすることも多いようです。ツアーグループで訪日したポーランド人女性も、日本の飲食店のシステムに驚いたそう。いったい、どんな経験をしたのでしょうか。
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「サービスが充実していますよね」
ポーランド人のナタリーさんは、全員が初めて日本を訪れるという総勢14人のツアーグループに参加。東京、京都、奈良、広島を2週間かけてめぐっています。
ツアーでは日本のカプセルホテルに宿泊するなど、さまざまな体験を楽しんでいるそう。日本の印象を「街中どこもきれいで、感動しました。ゴミがひとつも落ちていないんですね」と語ったナタリーさん。また、飲食店のサービスにも目を見張ります。
「日本では水やおしぼりが出てくるし、支払い方法もいろいろあって、サービスが充実していますよね。ポーランドでは、サービスがもっとあっさりしています」
「ポーランドはそこまで人がいませんから…」
一方で、ナタリーさんは、ポーランドの飲食店では絶対にないと思うような体験もしたそうです。
「列に並ぶということをたぶん一生分、経験しました(笑)。私たちが14人のグループなので、一緒に座ろうと思ったら待ち時間があるのは仕方ないけど、ごはんを食べるのに1時間も並ぶなんて、ポーランドではあり得ないです」
ナタリーさんによると、ポーランドは日本に比べると、「そこまで人がいないから、待ち時間も少ない」そう。とくに、東京や京都では人が密集していると感じたようです。
ちなみに人口統計によると、土地面積の1平方キロメートルあたりの人口を計算した人口密度は、ポーランドが123.3人に対して、日本は344.8人。ほぼ2倍の人口密度です。
「どのレストランにも『順番待ちシステム』があるのは素晴らしい」
日本の人口密度に驚いたものの、ナタリーさんは並ぶことにネガティブな印象を持ったわけではないそうです。むしろ、日本の順番待ちのシステムに感心したと明かします。
「店頭に置いてあるウエイティングリストの紙に名前を書けば順番に案内してくれるし、機械に登録すれば順番になるとスマートフォンにお知らせが来る。どのレストランにも『順番待ちシステム』がしっかりあるのは素晴らしいですね! ポーランドでは見たことがありません」
ウエイティングリストは海外にもありますが、日本には、行列に対応するための仕組みがいろいろあります。ナタリーさんが体験した以外にも、店前に行列ができないよう整理券を手配りする店や、機械が番号券を発行して順番をモニターに表示するタイプも。
並ぶことを寛容に受け入れるだけでなく、少しでも円滑に提供できるよう工夫したシステムを興味深いと感じてくれたナタリーさん。滞在中、日本ならではのさまざまな体験を楽しんでもらいたいですね。
(Hint-Pot編集部)