国や地域が違うと、同じ食材を使っても、調理方法や調味料などでまったく異なった味になることが少なくないでしょう。台湾からやってきた家族も、母国でおいしく食べられるものの、素材を生かした日本の食べ方を堪能したいと楽しみにしていたものがあるといいます。いったい、どのような食べ物なのでしょうか。

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ディズニーリゾートやポケモンセンター　息子中心のスケジュール

　台湾在住の、カナダ出身・クリスさんと台湾出身・リタさん夫妻。今回はふたりにとって3度目の日本旅行で、息子のファーゴくんを連れては初めてです。ふたりが初めて訪日したのは20年前で、2度目は9年前でした。

「今回は完全にファーゴーのための旅なんです。東京ディズニーリゾート、ポケモンセンター、あとは科学博物館や美術館が多くある上野など、予定はかなり埋まっています。私たち自身のことは、今回は諦めぎみです（笑）」

　そう笑いながら話してくれたリタさん。5日間の滞在のうち、2日間はディズニーリゾートで過ごすそう。ポケモンセンターにはポケモンカフェが併設されているという情報もチェック済みで、そこにもしっかり時間を費やす予定です。

　そんなファーゴーくん中心の旅ながら、クリスさんとリタさんたっての希望で訪れた場所がありました。

「どちらかというとクリスの希望なのですが……（笑）」

　リタさんが笑いながら教えてくれたのは、ウナギ店。開店と同時に入れるよう、店の前でスタンバイしたといいます。

「台湾産のウナギもあるし、台湾でもおいしいウナギはもちろん食べられます。ただ、台湾にあるのはしょうゆベースのタレがかかったものがほとんどで、白焼きは珍しいんです。だから、やっぱり日本で食べたくて」

　白焼きとは、ウナギを素焼きしたもので、身が白い状態に仕上がることから、そういわれるようになりました。ウナギ本来の味を楽しむ食べ方で、産地や養殖地域でも味に違いが出てきます。調味料やたれで味のごまかしがきかないため、ウナギの素材そのものと焼き方が重要な一品です。

　訪日リピーターのクリスさん夫妻だからこそ選ぶ、通の食べ物かもしれません。短い滞在期間ですが、家族でいい思い出が作れるといいですね。

（Hint-Pot編集部）