どうぶつ
愛猫と同じ釜の飯を食う 手作りごはんの基本のキ
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教えてくれた人:五月女 圭紀
ベースのごはんに食物繊維豊富なおからを混ぜるのがコツ
お取り分けごはんは、猫も人間もおいしく安全にいただけることが大切。「化学農薬や化学肥料を使っていないオーガニックの食材を使うのが良いでしょう。オーガニックであれば野菜も皮ごと使えて、野菜の栄養をほぼ丸ごととれます」とアドバイスします。
ベースのごはんには、玄米または白米+炒り糠(ぬか)を使用します。これらに食物繊維が豊富なおからを混ぜるのがコツ。玄米は消化があまりよくないのでやわらかめに炊くか、おかゆやペースト状にすると良いそうです。
マクロビオティックやヴィーガンなど健康志向がブームですが、肉食の猫にそれは適応できません。犬猫は穀物を消化する機能が長けていないためにグレインフリーのフードが出てきていますが、五月女さんちでは玄米を少量、柔らかく茹でて一緒に食べているそう。マクロビオティックでいわれている「身土不二」という言葉がありますが、住んでいる場所近くで採れる物を丸ごといただこうという考え方です。
日本はお米の国です。お米には沢山の栄養がつまっています。玄米は「身体の中を掃除する大きなほうき」と言われているので、消化がいいように柔らかくする与え方をおすすめです。お肉や魚のたんぱく質だけでも猫は生きられるそうなので、飼い主さんの判断で穀物抜きでも問題ありません。
猫は基本的に肉食です。たんぱく質は人間以上に必要な栄養素のひとつになります。安全で脂身の少ないお肉を選びたいところです。猫用手作りごはんは肉と魚:野菜:穀物=5:3:2を目安にするのがポイントです。
五月女さん「きっちり計る必要はありません。参考までにお伝えしますが我が家の4キロの猫で1食200g 前後です。手作りごはんは、市販のフードと違って水分量が多いのでカロリーも低くなります。痩せてくるようであれば多目に、太ってくるようなら少なめにと“よく見て”調節してあげて下さい。適正量は猫によって違うので、愛猫の様子・体調など状態をよく見て加減しましょう。また猫は気まぐれなので、昨日まで好きだった物に突然そっぽをむいてしまったりする事がありますが、工夫次第で手作りごはんを楽しむことができます。与える時間も毎日正確に同じ時間にする必要はなく、成猫であれば朝と晩の1日2回、飼い主さんのライフスタイルに合わせた無理がないときに与えるようにしてくださいね」