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「親子で約束してください」 川でサンダルを落としたら「追いかけずにバイバイ」 政府広報が注意喚起
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毎年、あとを絶たない川での水難事故。キャンプやバーベキューなど、楽しい思い出が一瞬で悪夢へと変わってしまいます。悲惨な事故を防ぐためにも、親子で約束しておきたいことを、政府広報オンラインの公式X(ツイッター)アカウント(@gov_online)が注意喚起。子どもの川での事故を防ぐための合言葉「サンダルバイバイ」や、ライフジャケットの着用を呼びかけています。
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「川で遊ぶ際はライフジャケットの着用を」
警察庁が発表した「令和5年夏期における水難の概況(統計データ)」によると、昨年の夏だけで水難者数は568人。そのうち死者・行方不明者は236人で、幼い子どもを含む中学生以下16人の死者が含まれています。
河川での水難者数は203人で全体の35.7%ですが、中学生以下の死者数16人のうち10人、62.5%が河川で命を落としている状況です。
夏休みで川遊びを楽しむことが増える時期、政府広報の公式Xアカウントでは「子どもの川の事故を防ごう」の書き出しで注意喚起。「流されたサンダルやおもちゃは追いかけずにバイバイ」「サンダルやおもちゃをなくしても子どもを怒らない」といった、子どもの川での事故を防ぐため「普段から親子で約束」してほしいポイントを紹介しています。
そして、「無理に追いかけて子どもが溺れる事故が発生しています。また、川で遊ぶ際はライフジャケットの着用をお願いします」と注意を促しました。
添えられたリーフレットには「子どもの命を守ろう 親子で『サンダルバイバイ』」の文字が。「子どもの川の事故を防ぐために、サンダルやおもちゃが流されても追いかけないこと、サンダルやおもちゃなどを失くしても、子どもを怒らないことを、親子で約束してくださいね」と呼びかけています。
子どもの命を守るための注意喚起に、リプライ(返信)や引用リポストでは「これは大事」「川は怖いからねえ」「サンダルやおもちゃひとつで命を失う危険性を避けるためならば、このことはとても重要で大切なこと」などの声が上がっています。
子どもの川の事故を防ぐため 親子で「サンダルバイバイ」の約束
投稿で紹介された「サンダルバイバイ」は、「子どもの水難事故予防を啓発。楽しい水辺を実現する」をミッションに掲げるNPO法人AQUAkids safety project(アクアキッズセーフティプロジェクト)が、さまざまな関係機関を通じて提唱しているものです。
同NPO法人が啓蒙している「サンダルバイバイおやこ条約」の案内では、海や川で流されたサンダルやおもちゃを追いかけて、溺れてしまう子どもの水難事故が多いことに言及。「失くしたら叱られちゃう!」と思う子どもが多いとし、「サンダルは買えても、命は買えません」と訴えています。
安全に見える川でも、急に深くなっている場所や、流れが速く足を取られてしまうことも少なくありません。浅い場所で遊んでいても流されてしまう危険があり、とくに体の小さい子どもは注意が必要です。
安全に、夏の楽しい思い出を作るため、ライフジャケットの用意や「サンダルバイバイ」の約束をぜひ実践したいですね。
(Hint-Pot編集部)