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暑くなると増える水難事故 着衣のまま落水したときの対処法とは 警視庁が紹介
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全国250地点以上で真夏日になるなど、夏本番前に暑い日が続いています。気温が高くなると増えるのが水辺での事故。そこで、警視庁警備災害対策課の公式ツイッターアカウント(@MPD_bousai)は、着衣のまま水に落ちたときの対処法を動画で紹介しています。
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「背浮きで救助を待つことが有効」
アウトドアレジャーを楽しむ機会が増える季節。レジャーの際に気をつけたいのが水の事故です。警察庁「令和3年における水難の概況」によると、「水難の行為別 死者・行方不明者の割合」でもっとも多いのが「魚とり・釣り」で28.8%、次いで「通行中」の6.2%と、着衣のまま落水した人が多いと考えられる行為が3割以上を占めています。
水難は、一度発生すると命にかかわる重大事故になる可能性が非常に高いため、万が一に備えた知識を身につけておくことが大切でしょう。そこで、警視庁警備災害対策課はツイッター上で「衣服を着たまま水に落ちたときの対処方法」を紹介しています。
服を着たまま水に落ちると、心の準備ができておらずパニックになってしまいます。そんなときに覚えておきたいのが、「浮いて待て」という救命策。同課は、仰向けの状態で体をまっすぐに伸ばして水に浮かぶ「背浮きで救助を待つことが有効です」としています。
泳ぎに自信がある人は、背浮きの姿勢のまま両足を開いて、水を蹴りながら足を伸ばす「カエル足キック」をしましょう。さらに、「足に合わせ両手で水をかく」などすれば移動が可能になります。この泳ぎ方はライフジャケット着用時にも使えるそうです。
着衣のまま落水した場合は、慌てずに顔を水の上にしっかりと出して呼吸を確保。服や靴は脱がず、まずは仰向けのまま背浮き姿勢を安定させ、呼吸が落ち着いたら大きな声で助けを呼んでください。同課は最後に「夏のプールで練習する価値『あり』と思います」とメッセージを添えています。何事も初めては怖いもの。練習をしておくことで、もしものときに慌てず対処できる可能性が高まるでしょう。
(Hint-Pot編集部)