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日本は「古いものと新しいものを共存させる力と技術がある」 イタリア人が美しさに感動した日本女性の姿とは
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訪日外国人が年々増加している日本。イギリスの旅行保険会社インシュアランス・ゴーが発表した、旅行者がもう一度訪れたい世界の国ランキングで1位に輝いていますが、外国人はどんなところに魅了されているのでしょうか。10年前に1年ほど日本に留学していたというイタリア人男性は、伝統と新しいものが共存していることに驚いていました。そして、日本人女性のある姿にとても感動したといいます。いったいどんな姿をしていたのでしょうか。
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京都に1年間、留学した経験のあるルカさん
イタリア北部の大都市・トリノで、高校の英語教師として働いているルカ・コッカロさん。名門国立大学のペルージャ外国人大学で日本語を学び、2014年に1年間、京都産業大学へ留学した経験があります。
ルカさんの出身国であるイタリアは、世界で最も世界遺産が多く、その登録件数はなんと59件にも上ります。しかし、そんなイタリアから訪日したルカさんでも、日本の伝統を大切にする姿には驚いた様子。
「日本の良さは、現代的なものとアルカイックなものが同時に存在して、うまく溶け合っているところ。古いものと新しいものを共存させる力と技術がある」と評します。そう強く感じた理由のひとつは、日本の女性たちの姿でした。
「女性が着物を着ているのを見て、とても感動しました。あるとき、日本人の女性と待ち合わせをしたとき、着物を着て現れたこともあり、とてもかわいかったです。嵐山の街を一緒に歩きましたが、青の美しい着物が景色と美しく調和していました。本当に優雅で、着こなし方もとても美しかったですね」
着物などの和服は日本の伝統衣装ですが、ルカさんの言う通り、街中で着ている人をよく見かけます。とくに、花火大会や盆踊りなどのイベントが多い夏の時期は、気軽な浴衣姿で楽しむ人も少なくありません。日本人にとって着物は古臭いものではなく、今でもファッションスタイルのひとつとして、日常に溶け込んでいます。
「公の場では慎ましくてべらべらしゃべることはありません」
また、日本人と接するなかで、とても親切で優しい気質にも魅了されていったとルカさんはいいます。
「日本人はオープンな性格ではなく、公の場では慎ましくてべらべらしゃべることはありません。でも仲良くなると、本当に愛情深いと思います」
訪日外国人の感性を通してみると気づく、新たな日本の姿。新鮮な驚きがたくさんありますね。
(Hint-Pot編集部)