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「日本では公共の場での騒音に気を配る」 場所でルールを変える日本人にフランス人俳優が感銘 「しかもフレンドリー」
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世界中から多くの観光客が訪れる日本。しかし、物理的にも精神的にも遠く、日本に興味を持たない外国人もいます。一方で、そうした人が日本を訪れ、文化に触れることでイメージが変わり、日本が大好きになることも。フランス人俳優のロバさんは、日本にまったく興味がない状態から、今ではすっかり惚れ込んでしまったそうです。いったい日本の何が、ロバさんをそこまで惹きつけたのでしょうか?
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もともとは興味がなかった日本 4年後の現在は…?
東京在住のフランス人YouTuberのオレリアン・プダさんによる人気YouTubeチャンネル「Bebechan – 日本のフランス人」に登場した、フランス人俳優のロバさん。2021年3月に来日し、今では日本という国と文化に惚れ込んでしまった! といいますが、もともとはまったく日本に興味がなかったそう。
ロバさんと日本を結びつけたのは、4年前の妻の渡日でした。妻に会うべく日本とフランスを何度も行き来し、ひらがなとカタカナを学び始めると「もっと一生懸命勉強したら、流暢になれるんじゃないかって気がついたんだ。日本語で演技をすることが目標だったから」と一念発起。真剣に勉強した結果、今では日本語がペラペラです。
日本の好きなところを問われると、「たくさんありすぎて答えられない!」とロバさん。「日本食は言うまでもない! 多様な美食の文化が根づいている。地域ごとの郷土料理にあふれていて、地域の食材に敬意を払っている。そこがフランスとの共通点。あと、温泉も好き」「俳優として、日本の映画がすごく好き。日本の映画は演技が豊富で重みがある。フランスではたとえコメディ映画でも、現実的で自然な演技が求められる。日本だと、濱口竜介監督や是枝裕和監督の作品はとても自然ですごく質が高い一方で、『TOKYO TRIBE』とか『翔んで埼玉』みたいなコメディもある」と、日本の魅力を次々と挙げ絶賛しました。
いまやフランスでの生活を「もう僕には無理だよ…」
日本文化に触れたことで、フランスへ帰国した際に逆カルチャーショックを受ける状態にまでなっているロバさんは、“他人に意見する”のが当たり前なフランス人の文化に対し、「もう僕には無理だよ……」と苦笑いします。帰省時は空港から自宅までの道中で、必ず3人と言い合いになると笑いながら明かし、「『他人に迷惑をかけない』という日本の文化は本当に居心地がいい」としみじみ。
文化の違いがあることは「いい刺激」だといい、「なんとなく理解できちゃうヨーロッパと違って、日本はすべてに興味をそそられる」と話します。そして、文化の違いについて文句を言うのではなく「自分への試練だととらえて楽しむ」ことを大切にしているそうです。
また、日本人については「日本では公共の場での騒音には気を配るでしょ? でも一概にダメじゃなくて、場所によってルールが違う。たとえば居酒屋では、知らない人と話していいという新しいルールができる。しかもフランスよりフレンドリー。場所によって分けて考えているのがいいと思う。公共の場の管理が素晴らしいよ」と、その振る舞いを褒めちぎりました。
コメント欄には「現地の文化・風習、思考体系を積極的に理解しようとするロバさんの姿勢に心打たれました」「自分の慣れてない所に行くと、どうしても抵抗を感じる場面があるんですが、異なる文化を理解することを前提にして学んだり楽しんだりできたほうが良いですよね! 勉強になります!」「ロバさんのように好奇心を持って経験していこうという姿勢は素晴らしいです」などの声が。ロバさんの姿勢に称賛が集まっています。
(Hint-Pot編集部)