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「フランスにはこのような料理はない」 3か月の長期滞在で日本を堪能したカップル 何度もリピートしたメニューとは
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また行きたい、もしくは住んでみたいと思う国はありませんか? あるフランス人カップルは、過去の訪日ですっかり日本の虜に。そこで「日本で暮らしているような滞在」を実現しようと、満を持して再訪日しました。そんなふたりは、フランスにはない日本の料理をとても気に入ったといいます。日本滞在中に最もハマった食べ物とはなんだったのでしょうか。
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「日本で暮らしているような滞在」を夢見て 3か月の長期滞在を実現
フランス第二の都市リヨンから来たアガットさんとロマンさん。今回の日本滞在期間はなんと約3か月。以前にも訪日経験があるふたりは、「日本で暮らしているような滞在」を夢見てやってきました。
長期滞在のため横浜にアパートを借り、そこを拠点に九州や大阪、京都へ。近場では箱根や秩父などにも足を伸ばしました。ふたりは、電車などの公共交通機関や日本食レストランも多く活用し、文字通り「暮らしている」ような生活を送っているといいます。
「ラーメンはもちろん、寿司やお好み焼き、焼き肉といろいろ食べました。ラーメンはフランスですごく人気があります。パリにも、リヨンにも、たくさんお店があります」
なかでも、ふたりが最もお気に入りという料理は、日本人にも人気の一品です。
「一番食べたのはトンカツ。トンカツが大好きです! ミディアムレアのビーフカツも食べましたが、やっぱり豚肉を使ったトンカツが一番ですね(笑)」
トンカツのおいしさを思い出し、ロマンさんは思わず満面の笑みを浮かべます。
トンカツのルーツは、明治時代に日本で流行った洋食の「カツレツ」だといわれています。日本では、肉食文化は長い間好まれていませんでしたが、江戸時代後期の開国をきっかけに、海外から来た人々のリクエストに応える形で牛肉料理を提供する店が出てきました。1872年に明治天皇が牛肉を試食したニュースが大きく報じられ、牛肉ブームに。その後、戦争などで牛肉が高騰し、手頃な価格の豚肉を使ったポークカツレツが生まれたとされています。
「フランスにはこのように肉を揚げる料理はないと思います。肉もおいしいし、いろんなところで何度も食べました」とロマンさん。ふたりはまもなく3か月の「暮らしているような滞在」を終え、フランスに帰国します。帰国後、おうちでトンカツにトライしてみるのもいいかもしれませんね。
(Hint-Pot編集部)