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「フランスにはほとんどない。あったら大変なことになってしまう」 フランス人が驚いた日本の地下鉄で当たり前のこととは
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世界的にも褒められることが多い日本のトイレ。便座の保温やシャワーなど、機能性の高さを日本で体感し、感激する訪日外国人は少なくありません。日本を訪れているフランス人男性は、トイレが設置されている場所に驚いたといいます。母国フランスではあり得ない場所なのだそうです。
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富士山にも登頂 晴天に恵まれ絶景を堪能
親子ほどの歳の差はありますが友人同士だという、フランスからやって来た2人組。トーマスさんは初めての、エリックさんは2回目の訪日です。12日間の滞在で東京、大阪、京都などの大都市をめぐる予定ですが、到着早々に足を運んだ場所がありました。
「富士山に登って来ましたよ」
ふたりはしっかりと装備をして、富士登山を楽しみました。頂上では天候にも恵まれ、山頂をぐるりと一周する「お鉢めぐり」もできたそう。日本最高峰から広がる絶景を楽しんだといいます。
日本では当たり前の環境にびっくり 「本当にすごいところ」
日本に到着してまだ数日。日本人にとっては当たり前の環境ですが、フランス人のふたりには驚くべきことがありました。
「日本に到着してまず何がすごいかというと、その清潔さと人への敬意を常に払っているところです。これは本当にすごいところなんですよ」
そう興奮ぎみに教えてくれたエリックさん。なかでも東京の地下鉄や鉄道事情には、目を見張るものがあると教えてくれました。
「車内で地べたに座っている人はいません。いろいろな駅にあるトイレもとてもきれいです。フランスの地下鉄に、トイレはほとんどありません。あったら、大変なことになってしまうからです!」
日本の地下鉄や鉄道の駅構内にはトイレが備わっていることが多く、定期的な清掃や備品の補充が行われているほか、老朽化したトイレの改修や和式トイレの洋式化が進められ、多くの人たちが快適に利用できるようになっています。
一方、フランスをはじめとするヨーロッパでは、駅構内にトイレがあることは少ないのが一般的です。あったとしても便座がなかったり、清潔感に欠けたりしていることがほとんどなのだとか。
「日本の人たちにはわかってほしいです」と、日本の当たり前が、他国では例外であることを訴えたエリックさん。外国人の視点を通し、普段慣れている生活における利便性や美化意識に気づかされることも少なくありません。常にリスペクトされるような振る舞いを続けていきたいですね。
(Hint-Pot編集部)