高品質で壊れにくいと、世界からも評価される日本製品。10年前に1年ほど日本に留学していたというイタリア人男性は、ずっと愛用している日本製品があるそうです。それはいったい、どんなものなのでしょうか。

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900キロ以上走行することも

　イタリアの名門国立大学、ペルージャ外国人大学で日本語を学んだルカ・コッカロさん。10年前に1年間、京都産業大学へ留学した経験があります。

　実は、留学前からある日本製ものに憧れていたものがあるそうです。それはバイク。イタリアといえばフェラーリなどのスーパーカーのイメージがありますが、実は世界有数のバイク大国。その普及率は2017年時点で7人に1台といわれています。ちなみに、日本では12人に1台です。

　もちろんイタリアにも国産のバイクブランドはあり、高性能で個性的なデザインが特徴です。それでも、ルカさんが日本のバイクに憧れていた理由はなんだったのでしょうか。

「イタリアのバイクも美しいけれど、日本のバイクは故障しにくいので遠出ができるんだ。だから、サレルノからトリノまでも乗って行くときもあるよ」

　イタリア南部にあるサレルノは、ルカさんの出身地。そこから現在、英語教師として働いている北部の大都市・トリノまでは900キロ以上もありますが、信頼性が高いホンダのバイクを愛用しているため、安心して走行することができるそうです。

　アメリカの非営利団体組織コンシューマーズ・ユニオンが発行する「コンシューマーレポート」が購読者を対象に行った2015年の調査によると、ホンダのほか、ヤマハやスズキ、カワサキといった日本ブランドは、海外でも高い信頼を得ていることがわかりました。日本製のバイクは、購入から4年以内の故障率がすべて15％以下と高く評価されています。

　日本から遠く離れたイタリアでも日々、日本の技術の素晴らしさを実感しているルカさん。またいつか訪日し、日本のバイクの技術進化を肌で感じてほしいですね。

（Hint-Pot編集部）