大人になっても、子どもの頃に好きだった給食メニューを覚えている人もいるでしょう。当時の思い出に浸りながら、自宅でその味を再現するのも楽しいですよね。フランスで生活する、日本人YouTuberの「さわ」さんこと河野佐和子さんは、自身が食べていた学校の給食を再現し、フランス人の夫・エルワンさんに食べてもらうことにしました。日本の給食を知らないエルワンさんは、どんな反応を見せたのでしょうか。

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人気があった学校給食のメニューを再現

　エルワンさんと日本で出会い、9年前にフランスへ移住したさわさん。自身のYouTubeチャンネル「さわ フランス暮らし – Sawa France」では、エルワンさんと4歳の娘さんとの穏やかな暮らしを発信しています。

　夏休み期間が終わり、幼稚園に通う娘さんは、9月に新年度を迎えて年中クラスに進級しました。小学校なども同じタイミングで新年度を迎えます。そこで、「学校といえば給食ということで……」と、さわさんは今回、学校給食を再現してみることに。エルワンさんは、日本に住んでいたことはありますが、日本の学校給食がどんなものかは知りません。

　さわさんがエルワンさんに食べてもらおうと再現した学校給食は、ワカメごはん、ABCスープ（アルファベット型のパスタが入ったコンソメスープ）、春雨サラダ、大学芋、揚げパンの5品でした。

フランスの給食に日本のような特別感はない？

　日本の学校給食をイメージして作ったものとは伝えないまま、さわさんはエルワンさんに食べてもらうことにしました。

　使っているお皿などから、いつもと違う雰囲気を感じ取ったエルワンさん。プレートに並んだおかずを見て、「おもしろいね」と不思議そうな表情を浮かべます。さわさんから「これは日本の給食」と言われると、「こんなにすごくはないでしょ？」と疑いの目を向けました。

　メニューの説明をしながらさわさんは、日本では「小さい頃、あぁ食べたよね！　ってなる」と懐かしの味に思いを馳せます。すると、エルワンさんからは「フランスでは誰も給食に懐かしさを感じないよ。だいたいあまりおいしくなかったし」と少し切ないエピソードが。

　エルワンさんによると、フランスの給食はいつも通りの食事と同じで特別なものもなく、「もしフランスの給食風ごはんを作ったとしても食べたいと思わない」とのこと。日本人のように、給食に対する強い思い入れはないことがわかります。

　また、フランスでは宗教上の問題などから、みんなが同じメニューを楽しむのは難しいといった事情もあるようです。そして、さわさんの作った給食メニューを見て「毎日学校でこれが食べられるのはすごいことだと思うよ。給食に懐かしさを感じるのも理解できるよ」と、納得の表情でうなずきました。

　どの料理もおいしく、箸が止まらない様子のエルワンさん。「すごいと思うのは、全部体にいいものってこと」と、日本の学校給食の印象を語っています。動画のコメント欄には、「おいしそう」「給食の献立は何歳になってもうれしく感じます」「さわこさんはなんでも再現できてすごい！」「ワカメごはんや揚げパン、本当においしくて大好きでした」「さわこさんが作ったメニュー全部刺さります」などの声が寄せられています。

（Hint-Pot編集部）