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知っておきたい「台風情報の見方」 白や赤、黄色い円が示す意味を気象庁がわかりやすく紹介

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

甚大な被害をもたらすこともある台風(写真はイメージ)【写真:写真AC】
甚大な被害をもたらすこともある台風(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 本格的な台風シーズンを迎え、日本だけでなく世界各地で被害が報告されています。命を守り、被害を少しでも小さくするには、正しい情報に基づいた早めの備えが大切です。気象庁防災情報の公式X(ツイッター)アカウント(@JMA_bousai)では、台風の備えに大切な台風経路図(台風情報)の見方を紹介しています。

 ◇ ◇ ◇

白は予報円 「中心が70%の確率で入ると予想した範囲」

 災害のなかでは備えやすいといわれる台風ですが、予報精度が向上しても、自然の猛威が想定通りの動きをするとは限りません。近年は地球温暖化の影響もあり、これまで考えられなかった猛烈な勢力の台風も発生しています。

 日本気象協会の情報によると、台風は発生・接近・上陸ともに、7~10月にかけて最も多いといいます。まだまだ台風シーズンが続くことから、気象庁防災情報の公式Xはこのほど、「台風情報を見るときの注意点」(監修:気象庁、制作:Yahoo!ニュース)の解説図を添えて「#台風情報 の見方」を投稿しました。

 天気予報などでよく見かける、台風の進路を予測した台風経路図。地図上に白い円、赤い円や線、黄色い円が描かれていますが、それぞれに意味があります。台風経路図にある白い円は「予報円」と呼ばれ、投稿では「台風の中心が70%の確率で入ると予想した範囲です」と説明。円の大小や中心部分で台風の影響を考えがちですが、それは誤解。「台風は予報円のどこにきてもおかしくありません。風が強くなる前の早めの備えを」と呼びかけています。

台風の進路、暴風や強風エリアを把握

 投稿を参考に「台風情報を見るときの注意点」をまとめると、次の通りです。

○白い円「予報円」
・円の大きさと台風の大きさは関係ない
・円の大きさと台風の強さは関係ない
・「台風の中心が70%の確率で円の中にある」予想を示す
・円の大きさが異なるのは、台風の位置の予測幅が異なるため
※中心を結ぶ白色の点線は目安

○赤い円「暴風域」
・秒速25メートル以上の暴風が吹く可能性(立っていられないほどの暴風)がある範囲

○赤い線「暴風警戒域」
・暴風域に入るおそれがあることを示す

○黄色の円「強風域」
・秒速15メートル以上の強風が吹く可能性(歩けなくなる人もいるほどの強風)がある範囲

 意外に知らない、防災のために必要な知識に、引用リポストには「『※中心を結ぶ白色の点線は目安』これなにげにけっこう重要だったりする(最近だと台風10号がその例)」といった声が上がっています。本格的な台風シーズンを迎えている今だからこそ、覚えておきたいですね。

(Hint-Pot編集部)