旅先で電車が止まってしまい、バスもタクシーもなく帰りの夜行バスに間に合わない……。見知らぬ駅のホームで途方に暮れるなか、たまたま出会った家族や旅館スタッフの優しさに心救われたという投稿が、ネット上で話題を呼んでいます。投稿者の牙村へるが（@kuikomi_Kiba_22）さんに、思わぬトラブルからの心温まるてん末を聞きました。

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電車が止まり、バスもタクシーもない見知らぬ駅に取り残されることに

「[拡散希望]　昨日の志摩スペイン村の帰りの話をさせてくれ……」

　今月16日、SNS上で拡散した投稿では、三重・志摩スペイン村からの帰り道で電車が止まってしまい、近鉄志摩線の志摩磯部駅のホームに取り残されてしまったという投稿者の体験が、時系列を追って記されています。投稿者はその日の夜に松阪駅を発つ夜行バスで帰路につく予定でしたが、駅のホームに流れるのは「運転再開まで相当時分掛かります」というアナウンスのみ。「このままだと朝まで動かないんじゃないか？」「バスもタクシーも無い。電車も動かない。詰み。友人も精神的に疲弊、私もどうにかしなければと焦るばかり」と当時の心境を綴っています。

　投稿者はその後、駅のベンチで親子連れの3人家族に遭遇。男の子に未開封のチョコレートを渡したことで打ち解け、両親から「戸田家っていう旅館に泊まるのですが、もし車にスペースがあれば一緒に乗りませんか？」と、鳥羽駅近くの旅館までの送迎バス同乗を提案されたといいます。

「戸田家のある鳥羽駅からだったら電車も動いている。願ってもない提案だった」と投稿者。まもなく到着した旅館の送迎バスに、3人家族の母親が「泊まるのはここの三人なのですが、こちらのお二人がどうにもならず、夜行バスに間に合わないかもしれないそうで」と掛け合ったところ、送迎バスの運転手も「良いですよ！　鳥羽駅まで乗っていかれますか？」と笑顔で快諾してくれたといい、「私達が本当に救われた瞬間だった」と振り返っています。

　その後、30分ほど車を走らせて鳥羽駅に到着。松阪駅発の夜行バスにも間に合い、無事帰ってくることができたといいます。一連の体験について、投稿者は「良くしてくれたご家族と戸田家の運転手さんには頭が上がらない」「今回本当に言いたいことは、『戸田家』さんのPRです。乗ってもいいですか？　って聞いたらノータイム良いよ！！！だったからね。ほっとして涙が出そうになった。私達も必ずいつか戸田家さんに行くけれど、皆にも是非行ってほしい。運転手さんがあんなに良い人なんだから、きっと素晴らしいお宿だと思います」と感謝の言葉を綴っています。

　一連の投稿は1.5万件のリポスト、7.9万件の“いいね”を集めるなど大きな反響を呼んでおり、「戸田家」のホームページがつながりづらい状態になっているとのこと。思わぬ反響について「まさかここまで反響があるとは思っていませんでした。私のせいで戸田家さんのホームページをサーバーダウンさせてしまうなんて、逆にご迷惑をお掛けしているのではないかと心配になるくらいです……」と投稿者。

「拡散をして、皆さんに『戸田家』というお宿を知っていただきたかったです。こんなに良いスタッフさんがおるんだよということを知ってほしいなと思ってポストしたら、既に戸田家さんに行ったことのある方たちの体験談やきれいなお写真でいっぱいになり、これがどんどん広まってもっと繁盛してほしいと思いました」と話しています。

（Hint-Pot編集部／クロスメディアチーム）