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「終わり良ければすべて良し」 号泣する少年に球団が粋な計らい 米国で称賛
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父の日に家族連れでにぎわった米国の野球場で、男の子が号泣するプチトラブルが発生。しかし、球団の粋な計らいで、家族に笑顔が戻りました。そんな心温まるドラマが話題を集めています。
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ファウルボールを手渡されるも…
吉田正尚選手の所属する米メジャーリーグ・レッドソックスとヤンキース戦が行われた現地時間18日(日本時間19日)、会場となったフェンウェイパークの外野席でドラマは起こりました。米紙「ニューヨーク・ポスト」が報じています。
ダブルヘッダーの初戦。ヤンキースの打者が三塁側スタンドに大飛球を放ったところ、3階席最前列の男性がファウルボールを確保しました。すると、男性は2列後ろに座っていたチャーリー・ミリガンくんにボールをプレゼント。ところが、この直後にチャーリーくんは想定外の行動に出てしまいます。
チャーリーくんはなぜか手渡されたボールをフィールドに向けて投げ込んでしまったのです。父親のパットさんは手を伸ばして遮ろうとしましたが間に合わず。グローブを片手にしてそれを見ていた兄のジャックくんは悔しさのあまり地団駄を踏み、みるみると泣き顔になってしまいます。
お父さんの胸で号泣する兄を見て、チャーリーくんはいたたまれなくなってしまったのか、椅子の下に潜り込んでしまいました。しかし、この一家落胆の一部始終を地元テレビ局「NESN」のカメラがとらえていたところ、奇跡が起きたのです。
サイン入りユニフォームとボールをプレゼントされるサプライズが
放送席が「ちびっこが記念すべき瞬間を台無しにしてしまいました。ボールを投げ返してしまいました」と伝えると、全米注目の名門対決のトピックに。そして、レッドソックスが家族に粋な計らいをしました。
なんと号泣するジャックくんに、球団スタッフが守護神ケンリー・ジャンセン投手のサイン入りユニフォームとサイン入りボールがプレゼントされました。号泣していたジャックくんは満面の笑みに。幸せそうな空気に包まれるミリガン家に、同局は再びスポットライトを当て、インタビューを行いました。
そのときチャーリーくんはお父さんの膝の上に抱かれ、背中を優しくさすられていたためその表情は見えませんでした。チャーリーくんはマイクを向けられると、少々動揺した様子だったそうですが、きっと素敵なプレゼントにその後うれしい表情を浮かべたことでしょう。パットさんは、ボールをプレゼントしてくれた男性や、球団に感謝を示しています。
NESNの公式ツイッターが「終わり良ければすべて良し」とメッセージを添えてその様子をツイートすると大反響に。リプライ(返信)には「間違いなく父の日最高のプレゼント」「NESNとレッドソックスは最高のグッドジョブ」「すごく素敵だ」「これは最高のドラマ。チャーリーが泣き止むことを祈っています」「父の日の家族を俺たちのチームが救ってくれた」など称賛の声が集まりました。
ミリガンさん一家にとって、きっと忘れられない一日になったことでしょう。
(Hint-Pot編集部)