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「私の前世は日本人だったのでは?」 2度の訪日経験があるロシア人 「真の日本人の生活を堪能できた」と感激した場所とは
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外国人にとって、日本は人気の観光地。日本政府観光局によると、アメリカの旅行雑誌「コンデナスト・トラベラー」が昨年10月に発表した読者ランキングにおいて「世界で最も魅力的な国」第1位に、日本が選出されました。イタリアで暮らすロシア人女性も、日本が大好き。2度の訪日経験を経て、「真の日本人の生活を堪能できた」といいます。いったい、どんなものに出合い、魅了されたのでしょうか。
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観光ではなく「違う方法で日本の旅をしたい」
ロシア人で、現在イタリアのローマで暮らして32年という、ロシア人のタチアナ・クプレヴァスカヤさん。「とても日本が好き」とのことで、今まで2回の訪日経験があります。
タチアナさんは、日本の普段の生活や文化、そして日本人の本質に触れるため、観光ではなく「違う方法で日本の旅をしたい」と考えていました。そこで、フェイスブックを通じ、日本人と結婚したロシア人女性と知り合います。親交を深めるなか、日本で暮らす彼女の家を訪ねることになりました。
日本の美しい自然や、人々との出会いに感動したというタチアナさんは、「こうした体験が一番私には貴重なのです」と、当時を振り返りました。
友人が作ってくれた朝食に感激
食を楽しむのも旅の醍醐味。タチアナさんも例に漏れず、日本のおいしい食事を楽しみました。
「和食が一番好きです。私の前世は日本人だったのでは? と思うほど気に入りました。友人が日本滞在中はずっと和食を作ってくれて、どれもとてもおいしかったです。西洋の朝食とは、まったく違うものでしたね。魚とおみそ汁と白米……夢のようでした」
生まれ育ったロシアや、生活拠点のイタリアでは味わえない日本の朝食に、タチアナさんは大満足。とくに気に入ったのはおみそ汁で、優しい甘さと旨味が凝縮した一杯に心が満たされたようです。
タチアナさんは友人宅以外でも和食を楽しみました。案内してもらったレストランは観光客が来るようなお店ではなく、「真の日本人の生活を堪能できた」と感激。さらに、喫茶店を訪れた際には、うれしい出来事があったといいます。
「私は世界のどこへ行ってもイタリア語を話す人に出会うのですが、日本でもイタリア語を話す日本人と知り合いました。彼は大きな船で働いていたことがあり、そこの船長がイタリア人だったそうです。喫茶店ではずっとイタリア語で会話して、楽しかったですね」
観光とはひと味違った旅を、存分に満喫することができたタチアナさん。再び日本を訪れるときは、また異なる楽しみ方を見つけてほしいですね。
(Hint-Pot編集部)