料理は食材そのものの味だけでなく、ソースやタレといった調味料も、おいしさを大きく左右します。YouTubeチャンネル「ボンソワールTV BonsoirTV」が人気を博している、フランス人のアマンディーヌさん。訪日中のお兄さんには日本で食べてみたいと切望する料理があり、一緒に食べに行きました。そこでお兄さんには、運命的な出合いがあったようです。

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「日本に行くなら、必ず食べるべきだと思っている」

　フランスで高校の体育教師をしているという、アマンディーヌさんのお兄さん。6年ぶりにやってきた日本では、アマンディーヌさんのアテンドでラーメンを食べたり、美容室で驚きのイメチェンをしたりと、さまざまなことを体験しています。

　そうしたなか、お兄さんは日本でぜひ食べたい料理があるといいます。それはフグ料理。フグには猛毒があるため、食べることを禁止している国もありますが、日本には特別な調理師資格があり、世界で一番安全にフグが食べられる国といわれています。お兄さんによると、日本を訪れるフランス人旅行者にフグ料理はとても人気なのだそう。

「日本に行くなら、フグ料理は必ず食べるべきだと思っている。しかし、旅行者としては、どこでおいしく食べられるかわからない」と語るお兄さん。そこでアマンディーヌさんは、フグ料理で本場の山口県に引けを取らないと評判の、山形市内の名店に案内しました。

「本当に美しいお皿です！」　特有のお造りに感激

　初めて体験するフグ料理に、期待が高まるお兄さん。ヒレ酒や前菜の煮こごりに始まり、フグの刺身であるてっさ、竜田揚げ、鍋料理のフグちりという、フグのフルコースを体験します。

　お兄さんにとっては、どれも初めて目にする料理ばかり。驚きの表情を見せつつ、とくに盛り上がったのは、てっさです。フグ特有の、薄く切られた花びらのような盛りつけの大皿を見て「何人前!?」と声を上げました。

「一枚ずつ刺身が透明になるほど丁寧に薄くさばいてくれた。本当に美しいお皿です！」と、食べる前から感激するお兄さん。身や食べやすく切られた皮などを薬味とポン酢で食すと説明され、ワクワクしながら箸をつけます。

　お兄さんは、薄い身に「一枚掴むのが心配なほどだ」と言いながら器用に一枚つまむと、まずは何もつけずに食べました。「魚特有の味もまったくしないね」と言いつつ、その食感に満足げな表情。

「ほかの魚よりも歯ごたえがあって筋肉があるみたい。噛んで楽しむ刺身！　一生懸命泳いできた魚ってわかるよ」

　次に、紅葉おろしだけをのせてひとくち。お兄さんによると、紅葉おろしは北アフリカの「ハリッサ」というタレに似ているそう。辛味の効いた薬味と淡泊な味わいのフグの組み合わせに、驚きを覚えながら「本当においしい！」と話し、味わいを引き立てる薬味の役割に感心していました。

「初めてだけどハマりそうな予感」が現実に

　すでにフグの魅力を実感していたお兄さんですが、さらに「運命の出合い」が待っていました。

　先に食べたアマンディーヌさんの「おいしい！」という声に誘われ、ポン酢をつけててっさを食べたお兄さん。すぐに「このポン酢タレが超おいしい。もう一度、言いたい。超おいしい」と、ひとくちでポン酢の虜になったようです。

　実は、お兄さんは説明を聞いただけで「ポン酢は初めてだけどハマりそうな予感……柑橘類の大ファンだから気になる！」と言っていました。その想像を超える味だったようで、予感が現実に。

「ポン酢がおいしすぎて、俺も（ポン酢の中に）ダイブしたいくらいだ」「冗談抜きでストローつけて飲みたいくらい好きになった」「このタレは俺の人生に欠かせないぞ。絶対に買う！　なければ作るまでだ！」「ポン酢に出合えてうれしい」など、“ポン酢愛”がどんどん加速します。

　あまりにも気に入った様子に、帰り際には店の人が自家製のポン酢を1本プレゼントしたほど。お兄さんは、入店時から店のホスピタリティの高さに感心していたそうで、その厚意にさらに感激していました。

　ポン酢のおいしさでテンションが上がりまくったお兄さんに、コメント欄には「お兄さんがポン酢に激ハマりしてくれて良かったw」「お兄さんのポン酢愛、おもしろくて楽しかったです」「お兄ちゃんのリアクション最高」「お兄ちゃん、よっぽどポン酢が気に入ったんですね」などの声が寄せられています。

（Hint-Pot編集部）