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「フランスでは成り立たないと想像がつく」 日本の高校生の学ぶ姿勢にフランス人が感激した理由とは
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国や地域によって学校の教育方針が違うことは多く、教え方や生徒の学ぶ姿勢も異なるようです。YouTubeチャンネル「ボンソワールTV BonsoirTV」が人気を博している、フランス人のアマンディーヌさん。フランスで高校教師をしているお兄さんと一緒に、日本の高校を見学しました。お兄さんは、フランスとの大きな違いを感じたようです。
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日本の学園ドラマを観て教師に 「日本とフランスの教育の違いを感じたい」
アマンディーヌさんのお兄さんは、フランスの高校で体育教師をしています。6年ぶりの訪日では、アマンディーヌさんの案内でさまざまなことを体験。そのなかでも、とても楽しみにしていたのが、日本の高校の授業を見学することでした。
実は、お兄さんが教師を志すきっかけになったのは、高校生のときに出合った、同名漫画が原作の日本の学園ドラマ「GTO」(フジテレビ系)だったそう。主人公の教師が真剣に生徒と向き合う姿に、憧れを持ったと明かします。
「フランスにはあまり存在しない考えで、生徒を第一に考え親しくなっていく先生なんだ。俺もいつか生徒の頼れる存在でいたい。そんな先生に憧れて、この職に就いたんだ。教師になるきっかけを与えてくれた、日本の学校を見られるのはうれしい」
強い思い入れから、緊張するお兄さん。「日本とフランスの教育の違いを感じたい」と気合を入れました。
「日本の生徒は話を聞くって聞いたことはあるけど…」
お兄さんが訪れたのは、アマンディーヌさんが暮らす山形県酒田市にある酒田南高等学校。教育方針は「自立(自律)と共生」で、部活動も盛んなのだそう。
ふたりは、40人ほどの生徒が「集団行動」について学んでいる様子を見学。先生から説明を聞いたアマンディーヌさんは、「日本では集団で行う行事も多い。今後スムーズに授業を進行するために勉強をしている」とお兄さんに伝えます。
先生の合図で、そろって回れ右をする生徒たちを見て、「今やっていることは日本らしいね。実は昔、フランスでも体育で同じことをしていた」とお兄さん。授業の内容もさることながら、感動を覚えていたのは生徒たちの学ぶ姿勢です。
「先生がしゃべるときに生徒が静かにしている光景を見ると、先生として見ていて気持ちが良い。僕たちの生徒はもう(泣)。授業で説明をしているとき、みんなが必ずしゃべっちゃうよ!」
お兄さんによると、自身の生徒たちは明るくて優しいけれど、真面目ではない面があるそう。日本の生徒たちが先生の指示を聞き、従う姿に「大きな差を感じる」「良い意味で信じられない……。フランスはこの練習だけで成り立たないと想像がつく」と、違いを実感します。
その後は、生徒たちに交じってダンスを楽しんだお兄さん。「先生の話のとき(生徒が)誰もしゃべらない。信じられない……先生の夢だよ。日本の生徒は話を聞くって聞いたことはあるけど、自分の目で見られて感動している」と、繰り返し感激を口にしました。
教師として、今回の経験を生かしたいと真摯に語るお兄さんに、コメント欄には「いつもは明るいお兄ちゃんが教師の真剣なまなざしになっているのが、とても素敵でした」「お兄ちゃんが『先生』なんだなぁと実感しました」「完全に先生の表情になっていますね。真面目に熱心に日本の実態を知りたい、という思いが伝わってきます」など称賛の声が。
また、「他国のドラマがきっかけで教師になるってシンプルにすごい人生やな」「ぶっ飛んだ教師像の『GTO』がきっかけで教師を目指すとは!」といった、驚きの声も上がっています。
(Hint-Pot編集部)