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「ロサンゼルスでは汚すぎて、絶対に行きません」 アメリカ人が初訪日で衝撃 母国との差を感じたものとは
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清潔さや機能性の高さが世界的に評価されている日本のトイレ。訪日外国人が、公共のトイレであっても快適な場所が多いことに感激することは少なくありません。今回、話を聞いたアメリカ人女性もそのひとり。彼女は日本のトイレに設置されている、海外では見慣れないものに驚きを隠せなかったといいます。いったい、どのようなものだったのでしょうか。
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初訪日のアメリカ人女性 日本の清潔なトイレに感激
初めて日本を訪れているイザベラさん。パートナーと一緒に、アメリカで2番目に人口の多い都市・カリフォルニア州ロサンゼルスからやってきました。
ふたりは16日間、日本に滞在する予定で、話を聞いた日はまだ滞在1日目でした。東京をめぐり、箱根、京都、高山、金沢にも足を運びます。
日本に来て間もないイザベラさんには、驚いたものがありました。それは、生活に欠かせない「トイレ」です。
「日本の公共トイレ、本当に本当に素晴らしいです! ロサンゼルスの公共トイレなんて、あまりに汚すぎて絶対に行きません。家のトイレを使うようにして、とにかく外出先ではトイレに行かないです」
母国にはない、トイレのあるものに釘づけ
公共トイレの清潔さに驚いたイザベラさんでしたが、もうひとつ、トイレの中で目を見張ったものがあったといいます。それは、トイレの音消しに使う「トイレ用擬音装置」。
「押すと音が流れたんです。本当に驚きました! アメージング!」
一説によると、江戸時代には、他人に排泄音を聞かれることを恥ずかしいと感じる文化があったそう。水洗トイレが普及し始めてからは、「二度流し」をすることで排泄音をマスキングしていました。
そうしたなか、1979年に渇水が起き、全国的に節水を求められたため、この「トイレ用擬音装置」が普及していったといいます。1988年には、いまや擬音装置の代名詞とも言える「音姫」がTOTOから発売され、現在では公共トイレの多くにさまざまな擬音装置が設置され、節水に貢献しています。
一方、海外の多くの国には、排泄の音を恥ずかしいと思う文化がないことから、トイレ用擬音装置などももちろん必要ないのだとか。日本独自の恥じらいの文化によって普及した装置に、初訪日のイザベラさんが驚くのも無理はありません。
滞在1日目にして、すでに文化の違いを目の当たりにしたふたり。残りの滞在期間も、母国との違いを楽しみながら日本旅行を満喫してほしいですね。
(Hint-Pot編集部)