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「大阪では反対だよ!」 日本の文化をリスペクトするアメリカ人 地域差に戸惑った日本のマナーとは
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公共の場では静かにするなど、日本のマナーや習慣に戸惑う外国人観光客は少なくありません。初めて日本へやってきたアメリカ人男性は、事前に日本のマナーを調べ、周囲に迷惑をかけないように配慮しながら過ごしているといいます。しかし、大阪を訪れた際に、東京とマナーが違うことに気づき戸惑ったそうです。どんな違いがあったのでしょうか。
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彼女のルーツである日本で婚約
「日本で婚約したばかりなんです」
そう笑顔で話してくれたのは、今回が初訪日だという、アメリカ人のライアンさん。上野で恋人にプロポーズし、結婚の約束をしたばかりだといいます。
フィアンセとなったヨーコさんは日米のハーフで、幼少期は大阪で暮らしていたそう。6~7歳頃にアメリカへ移住し、今では日本語をほとんど覚えていないそうですが、数十年ぶりに日本へ来るのを楽しみにしていました。2週間滞在し、ヨーコさんが生まれ育った大阪も訪れる予定です。
「片側をあけて立つということを知っていました」
「日本の文化をしっかりリスペクトしよう」と約束していたふたりは、今回の日本旅行に向けて、日本のマナーを事前にしっかりリサーチしてきたといいます。
「日本とアメリカでは、文化が異なるということを重々理解していたので、いろいろと調べてから来ました。アメリカにいるときのように騒がず、小さい声で話し、なるべく周囲に迷惑をかけないように気をつけています」
日本人のマナーの良さは、世界的にも有名です。とくに、公共の場での立ち振る舞いは、幼い頃から学ぶことが多く、ほかの人に配慮することが自然と身についている人が多いでしょう。
そんな日本の文化に敬意を持って、行動していたふたり。しかし、東京から大阪に移動した際に、地域差が存在するマナーがあることに気づいたといいます。
「たとえば、エスカレーターでは、片側をあけて立つということを知っていました。でも、東京から大阪に来たら、エスカレーターの立つ位置が反対になっていたので、フィアンセと『大阪では反対だよ!』と声を掛け合いました(笑)」
近年では、エスカレーターを安全に利用するために、両側を使い立ち止まるように義務づける条例を定めている地域もあります。しかし、今でも急いでいる人のために、エスカレーターの片側を空けて立つ習慣が残っており、ライアンさんたちは関東と関西で違いがあることに驚きました。
日本のマナーをしっかり守りながら滞在を楽しんでいる様子のふたり。プロポーズのエピソードとともに、すてきな日本の思い出を母国に持ち帰ってほしいですね。
(Hint-Pot編集部)