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ニュージーランド人が「ただの道具ではない」と感激 日本で思わず立ち寄った専門店とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ニュージーランドからやってきたアダムさん【写真:Hint-Pot編集部】
ニュージーランドからやってきたアダムさん【写真:Hint-Pot編集部】

 品質の高さや独自のデザインにより人気のメイド・イン・ジャパン製品。職人技が光る製品は訪日外国人を魅了します。初めて日本を訪れたニュージーランド人は、とある道具の専門店に行き、その商品の機能と美しさに感動したようです。いったい、どんなものだったのでしょう。

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初訪日に驚きが止まらない

 ニュージーランドの北島北部に位置する、国内最大の都市・オークランドからやってきたアダムさん。3週間の滞在を予定しています。

 大阪や京都、広島を回り、東京にやってきたそうで「文化も食べ物も、何もかも新鮮で驚きの連続です。それに、日本人のみなさんが本当に親切で、どこに行っても助けてもらっています」と、初めて訪れた日本に感激が止まりません。

 日本各地を観光したアダムさんですが、強く印象に残った店は東京にあるそうです。

「文化と伝統が詰まっている」 機能だけではない日本の道具に感心

アダムさんが感銘を受けた道具が飾られた専門店【画像提供:アダム】
アダムさんが感銘を受けた道具が飾られた専門店【画像提供:アダム】

 アダムさんが訪れたのは、台東区にあるかっぱ橋道具街。プロの料理人も足繁く通う、“食”の専門店が集まる問屋街です。自分でも料理をするというアダムさんの目を引いたのは、包丁の専門店でした。

「包丁が美しくディスプレイされていて、すごくかっこいいお店でした。日本の包丁は、その切れ味や職人技が世界でも高く評価されていると知っていたので、訪れることができてとてもうれしかったです。包丁も本当にいろんな種類があるんですね。ハンドメイドの包丁は、アート作品のようでした。包丁の持ち手や刃の部分まで、一つひとつが精密で、ただの道具ではなく文化や伝統が詰まっているように感じました」

 日本の包丁は、日本刀の技術を受け継いでいるため切れ味が素晴らしいことや、刃の模様が美しいことから、訪日外国人に人気のお土産のひとつとなっています。刃を仕上げて切れるようにする「刃付け」と呼ばれる工程は、現代でもいまだに手作業で行われているというから驚きです。職人技として評価される理由がわかります。

 性能の良さとデザインの美しさを兼ね備えた包丁に感動したアダムさんでしたが、その専門店で目を見張ったのは、商品である包丁にとどまりませんでした。

「1本お土産に買ったんですが、ラッピングも芸術的で驚きました! こんなに丁寧にラッピングしてもらったのは、子どもの頃のクリスマスプレゼント以来ですよ(笑)」

 アダムさんが訪れたお店では、和柄の手ぬぐいと水引を使ったラッピングサービスがあり、より「和」を感じるお土産となったようです。

 このあとは、富士山と沖縄に行くというアダムさん。引き続き日本を楽しんでほしいですね。

(Hint-Pot編集部)