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「日本は産むまでがスパルタ」 在米23年目の日本人ママが語る日米の出産事情

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

3人の子どもたちとシノブさん【写真提供:シノブ】
3人の子どもたちとシノブさん【写真提供:シノブ】

 日本で働いていたアメリカ人と国際結婚し、その後アメリカへ移住したシノブさん。海外生活23年になる彼女は、前夫との間に生まれた3人の子どもたちと一緒に、「Brasians」というYouTubeチャンネルを運営しています。チャンネルでは、アメリカでの生活や日本に一時帰国した際のリアルな日常動画を発信。日本とアメリカで3人の子どもの子育てを経験したシノブさんに、両国での出産事情などについて伺いました。

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24年前の日米の出産事情 「アメリカは合理的、日本は産むまでスパルタ」

 シノブさんは、日本で働いていたアメリカ人の前夫の帰任に伴い、2002年にアメリカへ渡りました。当時2歳だった長女・エリカちゃんを連れての移住は、不安が入り混じるものだったそうです。しかし、「人生一度きりだし、やってみてもいいのでは」と持ち前のバイタリティを発揮。移住後も2人の子どもに恵まれました。

 エリカちゃんの出産は日本でしましたが、次女・アシュリーちゃんと長男・ショーンくんはアメリカで出産。日米両国での出産を経験したシノブさんは、「日本での出産は24年前」と前置きしながらも、自身の経験からそれぞれの国の違いを分析しました。

「アメリカでの出産はとても合理的。麻酔とかのオプションもすぐ対応してくれて、痛いことは100%避けさせてくれます」

 シノブさんがアメリカで出産した病院では、陣痛室が分娩室に変化するため、妊婦は病院の陣痛室から一歩も動く必要がなかったそう。一方、日本での出産は「産むまでがスパルタ」という印象を受けたといいます。エリカちゃんを日本で出産した当時は、無痛分娩が一般的ではなく、陣痛は耐えるもので、ひたすら痛さを我慢しなければいけませんでした。ただ、出産後は、それぞれ正反対の印象になったそうです。

「アメリカでは出産後24時間、まだお腹が痛くて歩けないのに車椅子に乗せられて、痛むお腹に赤ちゃんを乗っけられて退院します。

 日本は出産後5日間くらい入院させてもらえるなかで、沐浴や赤ちゃんとのふれあい方、自分の体のケア方法などを教わりました。また、ほかのお母さんとのふれあいもありましたね。お祝い膳も出してくれるし、上げ膳据え膳というのも大きかったですね(笑)。日本は優しいなと思いました」

 シノブさんは日本での出産経験で学びがあったため、問題なくアメリカでの出産を迎えることができました。ただ、アメリカでの出産が初産だったら……。身近な人からの教えが必要不可欠のようです。