多くのねこは、暖かい場所が大好き。こたつの中やストーブの前でくつろぐ姿は、冬の風物詩ともいえますよね。X（ツイッター）で話題になったのは、飼い主さん愛用の暖房器具をちゃっかり奪ったねこ。悪びれる様子もなく、まるで「これは自分のものです」と主張しているかのようです。注目を集めた写真について、飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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飼い主を差し置いて冬支度を始めたねこ

「冬の在宅ワークの必需品で足を入れるタイプのヒーターなんですが、準備したらねこがインしました。今年も争奪戦になりそうです」

　そんなコメントとともに投稿された写真には、筒状の足元用パネルヒーターにすっぽりと収まったねこが写っています。じっとこちらを見つめる表情は、まるで「何か問題でも？」と言っているかのようです。

　優しい温かさで足を包んでくれるヒーターの便利さを、どうやらよくわかっている様子。体をぐるりと包み込む形のヒーターは、狭い場所が好きなねこにとって、とても居心地が良さそうです。

　この写真がXに投稿されると、1.1万件の“いいね”が集まりました。リプライ（返信）には「やはりねこには逆らえませんね」「えっ！　ねこのために出したんちゃうのん？」「かわいいから『どいてよ』とは言えないですね」「仕方ないからもう1台買いましょう」などの声が寄せられています。

待望の“再会”を喜んだ金四郎くん

　ヒーターをひとりじめしていたのは、元保護ねこで11歳の「金四郎」くん。甘えん坊な男の子です。

　ある日、寒さを感じて冬支度を始めた飼い主さんは、ヒーターの試運転をしてみました。すると、すかさずやってきた金四郎くんが、そのままイン！　昨年もこのヒーターで暖を取っていた金四郎くんにとって、待ちに待った“再会”だったようです。

　とはいえ、このヒーターは本来、飼い主さんが足を温めるために使うものです。ところが、飼い主さんが「足を入れるとねこパンチされます……」とのこと。それでも、もちろん飼い主さんは、金四郎くんがやけどなどをしないようにしっかりと管理しています。

　久しぶりにヒーターをゲットした金四郎くんは、その暖かさを堪能していたとか。ちなみに、同居する白ねこで13歳の「おたま」ちゃんは、別のお気に入りスポットがあるのか、ヒーターに入ってもあまり長居はしないそうです。

　金四郎くんとおたまちゃんはひとつ屋根の下、それぞれの好きな場所で過ごしたり、ときには体を寄せ合ったりして、暖かく冬を過ごすことでしょう。

※長時間触れていると低温やけどのおそれがあるため、適切に使用しましょう。

○取材協力：おたまさん（@ms_burube）さん

（Hint-Pot編集部）