Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

カルチャー

「日本人は本当に優秀」 イタリア人歌手が絶賛する日本の文化 45年以上も大切にしているお土産とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

イタリア人のフロリアーナ・ラ・ロッカさん【写真:Hint-Pot編集部】
イタリア人のフロリアーナ・ラ・ロッカさん【写真:Hint-Pot編集部】

 大切な思い出は、長い年月を経ても忘れないもの。45年以上前に訪日した経験があるというイタリア人は、今もそのときの思い出をしっかり覚えているといいます。とくに忘れられないという日本の光景や、今も大切にしているお土産とは、どんなものなのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

フェスティバルで訪れた日本を満喫

 歌手や女優、小説家として活動しているイタリア人のフロリアーナ・ラ・ロッカさん。1978年に、静岡県熱海市で開催されたフェスティバルに歌手として参加しました。そのときのことを、今でも鮮明に覚えているといいます。

「熱海市がイタリアの都市・サンレモと姉妹都市で、熱海でサンレモのフェスティバルが開かれたんです。私はイタリア人の歌手として、満員の観客の前で歌いました」

 ステージに立ったあと、フロリアーナさんは2週間ほど滞在して日本を満喫しました。そこで、食を通じて日本の良さを感じたといいます。

「ごはんはイタリアのパンのようなものなので、日本ではいつもごはんを食べていました。味だけでなく、ごはんのお茶碗やいろいろな形の器など、テーブルの上にきれいに構成して置かれていることも素敵だと思いました。日本人は本当に優秀です」

 日本の食卓の光景に感動したというフロリアーナさん。ほかにも、レストランで見た光景が印象に残っているといいます。

「日本で訪れたレストランに、きれいな庭が広がっていたんです。小さな池があったり、植物が顔を覗かせていたり、花が美しく咲いていたり、自然を見せる『表現力』が素晴らしかったです。イタリアではそういうのを見たことがなかったので、とても感動しました」

今も大切にしている、日本で買ったお土産

 また、フロリアーナさんには、日本での思い出とともに大切にしているものがあるそう。それは、日本でお土産として買った小さな民芸品。45年経った今も、宝物として保管しているといいます。

「繊細で小さなものは、我慢がなければ作ることはできないと思います。時間をかけて作り上げる技が素晴らしいです」

 どんなに小さなものにも日本の良さが詰まっていることに、感銘を受けたフロリアーナさん。日本のものには、ほかの国にはない魅力があると振り返ります。

「ほかの国にも美しいものはたくさんありますが、日本はおとぎ話のようなところが魅力的です。最先端のテクノロジーや車、電化製品なども世界に誇ると思いますが、私は昔から日本にある技術や味わいに心を動かされました」

 日本への称賛が止まらないフロリアーナさん。またいつか日本を訪れ、新たな魅力を発見してほしいですね。

(Hint-Pot編集部)