カルチャー
「すごくフォトジェニック」 カナダ人が見た目と味わいに感激 伝統的で特別な日本の料理とは
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いまや世界中で多くの人を魅了する日本の食べ物。2013年に「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録される以前から、注目を集めてきました。初めて日本を訪れたカナダ人は、そんな和食のなかでも特別な料理を口にし、繊細さや美しさに感激したそう。いったい、どんな食べ物だったのでしょうか。
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「すごく乗り心地が良くて驚きました」 新幹線では駅弁も堪能
カナダのトロントから、2週間の滞在予定で観光に来ているコーナーさん。東京や京都、広島などをめぐり、初めての日本を満喫しています。日本での移動には公共交通機関を活用し、世界的に評価が高い新幹線にも乗車しました。
「すごく乗り心地が良くて驚きました。速いはずなのにほとんど揺れないし、時間は正確だし、とても便利な乗り物だと思います。さらに感動したのは、車内がとても清潔で静かだったことです」
そんな新幹線の車内では、駅弁も楽しみました。コーナーさんは駅の売り場で、バリエーション豊富な駅弁に目移りしてしまったそう。サイズはコンパクトでも品数が多いことに驚き、満足度の高い食事だったと語りました。
京都で日本の伝統的な食事にも挑戦
駅弁だけでなく、コンビニグルメやラーメンといった、外国人観光客に人気の食べ物も楽しんだコーナーさん。滞在先の京都では、日本人でも食べる機会があまり多くない特別な料理にも挑戦したといいます。
「京都では精進料理にもトライしました。日本の食事って本当に丁寧に作られているんですね! それぞれの料理が少しずつ違う味で、一つひとつが優しく味付けされていて、おいしかったです。とくに湯葉は初めて食べましたが、驚くほどクリーミーで味わい深い。こういう繊細な和食は、カナダではなかなか食べられないので、すごく特別な体験でした」
仏教の教えに基づき、原則として肉類や魚類を使わない精進料理。美食を戒めて粗食をし、精神修養をするという修行の一環から、独特の料理として発展してきました。殺生を避けるため、コーナーさんが驚いた湯葉など主に植物性の食材を用いることから、さまざまな工夫がされています。
さらに、コーナーさんは、見た目も味を左右する要素として大切にされていることを感じ取っていました。
「カナダでは、1枚のお皿にすべてのっていることが多いのですが、たくさんの小鉢がある食事はすごく楽しいです。プレゼンテーションも美しいですね! 赤い漆器に料理が盛りつけられているのも、すごくフォトジェニックだと思いました」
伝統的な和食も楽しんだコーナーさん。残りの滞在でも、日本の文化を感じるさまざまな食べ物を満喫してほしいですね。
(Hint-Pot編集部)