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「『ごめんね』にしたくない」 狩野恵里アナ レーサーの夫・山本尚貴選手との仲良し夫婦の秘訣

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部・鍬田 美穂

夫との仲良しぶりも人気の狩野恵里アナウンサー【写真提供:狩野恵里】
夫との仲良しぶりも人気の狩野恵里アナウンサー【写真提供:狩野恵里】

 テレビ東京の女性アナウンサー・狩野恵里さん(38歳)。SNSなどで垣間見える、レーシングドライバーの夫・山本尚貴選手との仲の良さも人気です。「Hint-Pot」編集部では年末年始に特別企画として狩野さんにインタビューし、全4回の記事を掲載。第2回は、小学1年生の双子の娘さんを持つ父と母でもあるなか、夫婦として大切にしていることについて伺いました。

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トップレーサーで料理上手の夫 家事は「好きなほう、得意なほうがやる」

「家事は基本的に分担を決めず、『いるほうがやる』という感じです。夫が遠征で不在が長いときもあれば、私が仕事で週末にいないときもありますから」と話す狩野さん。2016年8月に、レーシングドライバーの山本選手と結婚し、2018年2月には双子の娘さんを出産しました。

 SNSでふたりの仲の良さが伝わり、ファンをほっこりさせているのが料理の投稿。実は、狩野さんは料理が苦手で、娘さんたちから「ちゃんと味があるよ、ママ上手!」と励まされるレベル。料理が得意ではない主婦から、「勇気をもらえる」との声も上がっています。

 一方、夫の山本選手は料理上手。見事な腕前を披露した投稿では、ハッシュタグで「#妻の名誉の為に」「#好きで自ら作ってます」「#今回妻の担当は」「#ドレッシングをかける係」といった、愛のある“いじり”を楽しみにしている人も少なくありません。

「一緒にいるときは、その家事を好きなほう、得意なほうをやります。夫が料理をして、お皿洗いは私。分担を決めたほうがスムーズなご家庭もあると思いますが、うちは『気づいた人がやる』形です。その代わり、やってくれたことに気づいて感謝を口にする、やり方などに“こうしてほしい”がある場合は、きちんと話し合うのを大切にしています」

「夫婦であり、子どもたちの父母でもあるけれど…」

8度目の結婚記念日を祝う素敵な笑顔のふたり【写真提供:狩野恵里】
8度目の結婚記念日を祝う素敵な笑顔のふたり【写真提供:狩野恵里】

 家族との時間を大切にしつつ、それぞれが第一線で活躍する仕事を持っているふたり。娘さんたちは小学1年生になりましたが、仕事と子育てとの両立が、まだまだ大変な時期です。そうしたなかで、ずっと仲良し夫婦でいられる秘訣は、どんなことなのでしょうか。

「夫婦であり、子どもたちの父母でもあるけれど、働き人として、お互いにリスペクトし合える存在でいたいと思っているのが大きいです。それぞれが誇りを持って仕事に臨み、その姿を尊敬し合える関係が前提にあります」

 小さい子どもがいて、どちらかがそばにいなければと思うと、時間を調整したり融通したりする必要があります。そのことを「『ごめんね』という言葉で、犠牲やマイナスにしたくない」と話す狩野さん。

 たとえば、週末に仕事が入り、一緒にいられなかった子どもたちに帰ってから話す言葉にも、その気持ちが表れています。

「全力で仕事をしてきたよ。行かせてくれて、ありがとう。おかげで大成功だったよ――そう話せるように頑張ります。寂しい気持ちにさせて『ごめんね』ではなく、家族に『良かったね』と、私が仕事に行くことに対して応援したいと思ってもらえる空気にしたいんです」

 そうして妻としては、「料理のこと以外は」と笑いを交え、夫の山本選手がレースに集中できる環境を作れるよう、できる限りのことをして応援。仕事を優先する気持ちに共通の価値観があることで、相手を尊重する夫婦の形ができているようです。

「時間は有限ですけど、何も諦めたくないし、諦めてほしくない。むしろ、子どもがいるからこそ、努力したいと考えています。家庭と仕事とを天秤にかけるわけじゃないんですけど、それぞれが仕事を人一倍評価してもらうために全力で臨むってことが、たぶん私たち夫婦にとって一番大事なこと。その価値観が一緒なのが、良い関係を続けられている要因かと思いますね」

(Hint-Pot編集部・鍬田 美穂)