愛犬のかわいらしい姿を写真におさめたくても、なかなか思うようにいかないこともありますよね。しかし、どんな様子になっても、大切な一枚に変わりはありません。X（ツイッター）では、ぬいぐるみを向けられたいぬが取った行動に注目が集まっています。ハートフルな光景を狙いましたが、いぬはまったく違う反応を見せたようです。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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愛犬とぬいぐるみの微笑ましい様子を撮りたかったけれど…

「こう、鼻で『チュッ』としている、かわいい写真が撮りたかったんですよ……」

　そんなコメントとともに投稿された4枚の写真。そこには、1匹のいぬとハシビロコウのぬいぐるみが写っています。1枚目には、向かい合っている様子が。いぬの表情は真剣そのものです。飼い主さんはいぬの鼻とぬいぐるみのくちばしが触れる瞬間をとらえたいようです。

　しかし2枚目を見ると、そこには、いぬがぬいぐるみにかぶりつこうとしている姿が。あまりの勢いの良さに、いぬの顔だけぶれています。3枚目は完全に口にくわえて、ぬいぐるみと見つめ合っている様子。4枚目では、振り回しているのでしょうか、写真全体がぶれてしまっています。

　思ったような写真は撮れませんでしたが、投稿には1.7万件もの“いいね”が集まりました。リプライ（返信）には、「獲物だー！」「躍動感があって好きぃぃぃ!!!!!」「がっつり荒ぶっていて好き」「かわいい写真だよ」といった声が寄せられています。

いぬ“あるある”に飼い主さんはほっこり

　話題の写真に写っていたのは、コーギーで5歳の男の子「きりまろ」くんです。“黒白のハチワレ”と“まろ眉”がチャームポイント。甘えん坊で、マイペースな性格です。

　きりまろくんと一緒に写っていたぬいぐるみは、ハシビロコウの形をしたいぬ用のパペット。きりまろくんと飼い主さんのお気に入りのおもちゃのひとつです。ボロボロになっても、直しながらずっと大切に使っているといいます。

　ある日、飼い主さんは、きりまろくんとぬいぐるみの微笑ましい様子を撮ろうと奮闘。きりまろくんに「待て」と声をかけながら、鼻先にぬいぐるみを近づけました。ただ、ある程度まで近づけると、きりまろくんの口がうっすらと開いているのに気づきます。

「どう見てもかじる気満々な様子でした。これはこれで、自然体でいいかなと。ペットを飼っている方なら“あるある”かなと思いました」

　きりまろくんはこのとき、飼い主さんが遊んでくれると勘違い。ぬいぐるみにかじりつくと、その場から逃げたそう。しかし、飼い主さんから「（ぬいぐるみを）ちょうだい」と言われると素直に応じました。

　飼い主さんと過ごす時間は、きりまろくんにとって何よりの幸せ。とくに、おもちゃを隠して宝探しをしたり、フリスビーを追いかけたりしながら遊ぶのが大好きです。「『宝探しする？』と声をかけると大喜びします」と飼い主さんは目を細めます。

　飼い主さんの言葉をしっかり理解しているきりまろくん。これからも大好きなものに囲まれながら、楽しい日々を過ごしてほしいですね。

○取材協力：三毛犬と野良くろ（@kiri_maro）さん

（Hint-Pot編集部）