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「自分も食い尽くし系かも」30代男性が本音 「朝食は5分以内」「料理が冷めていくのが我慢できない」
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ネット上で夫による“食い尽くし”被害の報告が相次いでいます。SNS上では、家族全員分の夕食のおかずや、産後の入院中に出された病院食を付添いの夫に食べられたという体験談が数多く寄せられています。なぜ他人の分の食事まで食べてしまう男性がいるのでしょうか。「自分も食い尽くし系かもしれない」という男性に話を聞きました。
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「産院の入院食まで食べられた」「注意したら逆ギレされた」という声も
今月上旬、産後間もない妻への差し入れを夫が勝手に食べてしまったという投稿がSNS上で拡散。「自分も同じことをされた」「産院の入院食まで食べられた」「注意したら逆ギレされた」など、同様の被害を訴える声が多数上がっています。これらの行為を行う人を指す「食い尽くし系」というネットスラングも一般的になっており、大きな問題となっています。
なぜ、他人の分まで食べることを我慢できないのでしょうか。「もしかしたら自分は食い尽くし系かもしれない」という30代の男性は、「自分の分だけじゃ足りないというより、できるだけ損をしたくないという感覚が近い」と語ります。
「さすがに子どもの分のおかずを食べたり、産院の院内食に手を付けたことはありませんが、大皿料理を最初に取り分けたあとは相手のことを気にせずおかわりしたり、お通しなど人数分小鉢で提供される料理でも、パッと見て少しでも相手の方が多いと損した気分になってしまいます。ここだけの話、箸をつける前にさりげなく相手のものとすり替えたこともある。いろいろな味を楽しみたいので、『一口ちょうだい』と言って拒否されたり、『食べたいなら自分も頼みなよ』と言われると、ケチだなと思ってしまいます」
自身が“食い尽くし系”になった理由については、「家庭環境に要因があるのでは」と男性。
「農家の家系で、とにかく食べ物を粗末にしてはいけないと言われて育ちました。食事中のマナーにも厳しく、テレビを見たり会話をしながらダラダラ食べていると父親からぶたれる家で、朝食など時間がないときは『5分以内に食べ終わらなければ』という意識が染みついています。一方、母親は小食で、外食時にはいつも自分の分を半分くれたり、『一口ちょうだい』といったシェアにも快く応じてくれた。食べたいメニューが多くて決められないときなど、もらう前提で自分が母親のメニューを決めるということもありました」
結婚後は妻から再三注意され、今では気を付けるようにしているものの、ラーメン店で家族が残したスープを飲み干すクセはなかなかやめられないのだとか。
「食事を残したり、温かい料理が手を付けられないまま冷めていくのがどうしても我慢できないんです。家では自分が料理を担当することも多いのですが、家族が食卓につくのが遅いと刻一刻と味が損なわれている気がして、イライラが抑えられない。でも、食べ物を粗末にしないというのは、日本人としては正しい感覚じゃないですか?」
食卓は家族団らんの場、不機嫌な人がいてはせっかくの料理も台無しになってしまいます。温かいうちに食べることも大事ですが、お互いが気持ちよく食事をできるよう心掛けたいものですね。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)