悲しみを乗り越え、ねこたちとの暮らしをスタート

　特徴的なシッポがチャームポイントの「みろく」くんは、元保護ねこで1歳の男の子です。素敵なお名前は、飼い主さんが幼い頃から好きだった漫画「有閑倶楽部」（集英社刊）の登場人物にちなんでつけられました。

　飼い主さんは、先代のねこ2匹を立て続けに見送った悲しみから「もうねこはお迎えしない」と心に決めていました。ねこに関するものを見るだけでも涙が出るほど、深い悲しみを抱えていたそうです。

　ところが2024年の夏頃、熊本県の保護ねこ団体の活動をXで知ったことで、少しずつ心境に変化が。娘さんに同じ団体の譲渡会へ誘われたことや、熊本県の動物愛護センターが飽和状態であるというニュースを目にしたことがきっかけで、再びねこを迎える決意を固めました。

　こうして家族の一員となったみろくくん。実のきょうだいで1歳の女の子「ターラ」ちゃんとともに、新しい日々を過ごしています。

かぎシッポがもたらした!?　幸運の連続

　人懐っこく甘えん坊なみろくくんと、少し人見知りで“ひとり”が好きなターラちゃん。対照的な2匹ですが、とても仲良く過ごしています。

　活発なみろくくんの行動をターラちゃんが真似することが多い一方、おやつの時間だけはターラちゃんが積極的になるのだとか。ちなみに、ターラちゃんもかわいいかぎシッポの持ち主です。

「2匹の母ねこのシッポを見たことないので、かぎシッポが遺伝かどうかはわかりませんが、5匹きょうだいだったのでお腹の中が狭かったのかもしれませんね」

　幸運をもたらすといわれるかぎシッポ。しかも、みろくくんのシッポはより縁起が良いとされる「9」の形です。実際に、飼い主さん家族にも幸運がたくさん舞い込んだといいます。

「お迎えを迷っていたとき、娘が引いたコンビニくじでアップルティーが当たり、息子はソーシャルゲームのガチャでSSR（最高ランクのレアリティ）を引き当てました。そして私も、いつも当たらないポイントサイトのくじで15ポイントが当たりました。どれも小さなラッキーですが、縁起が良いねと笑い合いました」

　小さな奇跡を運んできたみろくくん。これからもターラちゃんと一緒に、家族をたくさん笑顔にすることでしょう。

（Hint-Pot編集部）