「ココにんの階段の上り方」とのコメントが添えられた動画には、1匹のスコティッシュフォールドの姿が。よく見ると、両前足を同時について、ぴょんぴょんと跳ねるように階段を駆け上がっています。ちょっぴり癖強めな上り方には、ツイッター上で10万件もの“いいね”が集まり大反響。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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飼い主さんも思わず二度見！　独特なスタイルで階段を上るココにんちゃん

　今回の主役は、もうすぐ12歳になる「ココにん」ちゃん。垂れ耳と丸いフォルムの顔がかわいらしい、スコティッシュフォールドの女の子です。

　二本足で立ち上がったり、枕に頭をのせて眠ったりする姿を目にしたフォロワーさんから「人間みたい」と言われ、人気を集めています。

　そんなココにんちゃんは、階段の上り方もユニーク。なんと両前足を同時につきながら、跳ねるように階段を上がってきます。四つ足を横に広げて、一瞬宙を舞っているようにも見えるから驚きです。

　飼い主さんは今年、マンションから2階建ての一軒家に引っ越しました。それをきっかけに、階段を上がるココにんちゃんを初めて見て「あれ？　普通のねこと違うな」と思ったそう。それをお友達に話したところ「見たい」と言われ、動画を撮影することにしました。

「2階にあるココにんのトイレを掃除をしているとき、『もしかしたら上がってくるかな？』と思って、スマートフォンをかまえて待っていたんです。すると、ちょうどココにんが階段を上がってきました」

　そのとき撮影した動画をツイッターに投稿すると、なんと10万件超もの“いいね”が集まる大反響を呼びました。リプライ（返信）には「その階段の上り方おもろすぎ」「斬新！」「バタフライ上りだ」「どうなっているのかコマ送りでチェックしてしまった」「『となりのトトロ』のネコバスを思い出しました」など、ココにんちゃんのユニークな階段上りを目にした人たちからコメントが殺到しています。

家族の転機をともに乗り越える飼い主さんとねこたち

　とても魅力的なココにんちゃんと飼い主さんの出会いは、突然のことだったといいます。もともとねこが大好きな飼い主さんは、ある日、ふと立ち寄った先でココにんちゃんにひとめ惚れ。少し短めの“かぎシッポ”であることを確認されましたが、「そんなの全然気になりません！」と答えてすぐにお迎えすることを決めました。

　ところが、おうちにお迎えして1か月経った頃、ココにんちゃんは突然歩けなくなってしまいました。病院に行くと骨に異常があるとわかり、獣医師からは「もしかしたら一生このままかもしれない」と厳しい診断が下ります。それでも飼い主さんは「このままつきあっていこう」と覚悟を決めました。

　そんな飼い主さんの愛情に応えるように、ココにんちゃんはある朝、突然走り出したそうです。

「びっくりして病院に連れていくと『原因はわからないけど、体の成長に伴い骨が丈夫になったのでは』と。ただ、レントゲンを見ると、やはり骨はいびつな状態のようです。体も小柄で、一般的には5キロぐらいあるところ、ココにんは2.4キロぐらいしかありません」

　現在は元保護ねこの「おもち」ちゃん、スコティッシュフォールドの「キキ」ちゃんとともに、新しいおうちで暮らしているココにんちゃん。高齢ながら、元気いっぱいに階段を上るココにんちゃんは、大好きな飼い主さんと“きょうだい”との生活をとても楽しんでいます。これからも、みんなで素敵な思い出をたくさん作ってほしいですね。

○取材協力：ココにん（@coconin_nyan）さん

（Hint-Pot編集部）