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あわや大惨事も 元添乗員が何度も遭遇 日本人がやりがちな海外ホテルでのトラブルの原因とは
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「まさかそんなことが? なんで!?」といったトラブルが起きがちな海外旅行。世界50か国以上を旅した元添乗員で旅アドバイザー&トラベルライターのAnaさんも、大きなことから小さなことまで、本当にさまざまなトラブルを見てきたそう。今回はAnaさんがよく経験したという、海外ホテルでの電気系統のトラブルを紹介します。
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一番多いトラブルは「ドライヤー」に関すること
たいてい「今まで使えていたから大丈夫だと思って……」というケースが多かった、電気系統のトラブル。旅慣れている人なら「まさかそんな基本的なことを……」と思うかもしれませんが、うっかりということもあります。
なかでも一番多いのは、ドライヤーです。日本と海外では電圧が違うので、ドライヤーを使う際は必ず海外対応のものでないといけません。しかしながら、「なんとなく今まで使えていたから……」と、よく確かめず日本国内専用のものを持ってきて使ってしまい、部屋のブレーカーが落ちて停電状態に。
また、ドライヤーじゃないから大丈夫だろうと、コテやヘアアイロンを使って同様のことが起きるケースもよくありました。ブレーカーが落ちるだけならまだしも、煙が出てきた、変な匂いがしてきた、部屋の電気系統がダメになったなど、あわや大惨事だったこともあります。
見逃しがちな「延長コード」

意ホテルの部屋の電源数は限られていますが、ガジェット類の充電は欠かせません。私ひとりのときでも、パソコンと携帯電話、タブレット、会社の携帯とWi-Fiルーター、モバイルバッテリーなど、部屋の壁付きの電源だけではとても足りませんでした。ましてや、2~3人で1部屋であれば当然足りなくなります。
そのため、延長コードも旅のマストアイテムかもしれませんが、日本で使っているタップ式の延長コードの電源を入れると、いきなりブレーカーが落ちることもありました。やはりドライヤーと同じく、延長コードも海外対応でないと危険です。携帯の充電くらいならそのまま使えることもありますが、やはり海外対応のものにしたほうが安心です。

こちらは番外編になりますが、よくあった忘れ物が変換プラグ。電源を抜いて、製品もコードもちゃんと荷物に詰めてきたのに、変換プラグだけ壁につけたままにしてしまうパターンです。私は今でも持っていくすべての電化製品のほうに、あらかじめ変換プラグをつけています。
ちなみに、少しお高めですが、目的地の電源タイプだけでなく、世界共通タイプの変換プラグも1つ持っていくと便利です。その理由は、急なフライトキャンセルや行き先変更で、思いがけず経由地で泊まることもあり得るため。そういった際、最終目的地と経由地が同じ電源タイプとは限りません。
よくツアーに出ていたときは、どうしても年に1~2回程度は乗り継げないトラブルが起きていたので、こうした「いざというときのためのリスク対応アイテム」は欠かせませんでした。