日本を訪れた外国人が、日本の独特な文化や習慣などに魅了されることは少なくありません。訪日経験があるイタリア人女性は、今でも忘れられない感動的な体験をしたといいます。いったい、日本でどんなことをしたのでしょうか。

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夫と訪れた日本　ツアーには参加せず

　イタリアのペルージャ大学で教授を務めている、アントネッラ・ドメニチさん。約10年前、夫のマッシモさんと一緒に日本を訪れました。24日間の滞在で、東京や日光、鎌倉、箱根、飛騨高山、京都、広島などをめぐったそうです。

　このときが初めての日本旅行でしたが、ツアーなどには参加せず、自分たちで情報を集めて予定を立てました。そのため、それぞれが興味を持つ文化や歴史に触れることができたといいます。

　日本の印象について、「超近代的でモダンなところと、古い伝統が残っている」と振り返るアントネッラさん。高層ビルが並ぶ街中に神社があるなど、「日本は古いものの形を大事に残していると思いました」と感銘を受けていました。

「お経を聞いたり、一緒に食事をしたり」

　夫婦で定番の人気観光地にも足を運び、さまざまなことを楽しみました。そのなかで、日本ならではの文化にも触れたそう。アントネッラさんは、それが忘れられない思い出になっているといいます。

「高野山で宿坊体験をしたことが大きな感動でした。お坊さんたちと一緒に生活したことがいい経験に。お経を聞いたり、一緒に食事をしたり、とても興味深かったです」

　宿坊はもともと、僧侶や参拝者のための宿泊施設でしたが、現在では一般に開放されているところもあります。お寺や神社に宿泊し、坐禅や写経といった修行体験、精進料理など、僧侶の生活に触れながら日本文化の奥深さを感じることができるため、外国人観光客からも注目を集めています。

　イタリアでは味わえない、貴重な体験に心を打たれたアントネッラさん。また日本を訪れたときには、新たな魅力を発見してほしいですね。

（Hint-Pot編集部）