カルチャー
「材料はシンプルなものなのに繊細」 イタリア人が日本で買って「とても気に入っている」ものとは
公開日: / 更新日:

日本を訪れる外国人観光客が買うお土産といえば、おいしいお菓子や100円ショップのアイテムなどを思い浮かべます。実際には、どんなものを購入しているのでしょうか。訪日経験があるイタリア人女性は、日本で見つけたあるものがお気に入りに。お土産に買って今も大切にしているといいます。それはいったい、どんなものなのでしょうか。
◇ ◇ ◇
日本で印象に残っているのは「未来モダンなところと、古い伝統が残っているところ」
イタリアに住んでいるアントネッラ・ドメニチさん。現在、イタリアのペルージャ大学で教授を務めています。
アントネッラさんが日本を訪れたのは約10年前。元イタリア鉄道会社エンジニアの夫・マッシモさんと、24日間滞在しました。その際、東京や日光、鎌倉、箱根、飛騨高山、京都、広島など全国各地をめぐったそうです。
コースが決められたツアーに参加するのではなく、自分たちでリサーチして予定を立てたふたり。そうすることで、それぞれが興味を持つ日本の自然や文化、歴史などに触れる旅を楽しめました。
「超近代的な未来モダンなところと、古い伝統が残っているところが、一番大きな強い印象でした」と振り返るアントネッラさん。日本で見た光景が今も忘れられないといいます。
「高層ビルがあって、交通はとても超ハイスピードであるかと思えば、とても古い文化が残っています。高い精神性を感じることができるだけではなく、神社、仏閣、着物といったコスチュームなど、日本は古いものの形を大事に残していると思いました」
京都で出合った上品なお土産に感激
行く先々で、日本の魅力にたくさん触れたというアントネッラさん。京都を訪れたときに気に入ったものをお土産として購入し、今も大切にしているそうです。
それは、和紙で作られた人形。アントネッラさんは舞妓さんや雛人形の形をしたものに心を奪われ、日本らしさを感じたといいます。

「材料はシンプルなものなのに繊細で、洗練された上品さがあり、とても気に入ってます。細かいところまでよく注意が行き届いていて、オリジナリティにあふれたところがすごいです」
アントネッラさんは、一つひとつ丁寧に作られた小さな紙細工に感動。職人の技にも感心を寄せていました。またぜひ日本へ来て、美しい伝統工芸などに触れてほしいですね。
(Hint-Pot編集部)