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生後10か月の子が「重症のやけどを負い入院」も 暖房器具による子どものやけど 消費者庁が注意喚起
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寒さが厳しいときには室内を暖かくするため、さまざまな暖房器具を活用することも多いでしょう。ただし、小さい子どもがいる場合には、思わぬ事故が発生することも。「消費者庁 子どもを事故から守る!」の公式X(ツイッター)アカウント(@caa_kodomo)は、冷え込む時期に気をつけたい暖房器具について注意喚起しています。
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「危険とわからず暖房器具に手を伸ばすことも」
「暖房器具でのやけど」の書き出しの投稿に添えられているのは、石油ストーブに手を伸ばす幼い子どものイラスト。興味津々な様子で手を伸ばし、熱くなっているフレームに、今にも手が触れてしまいそうです。
同アカウントでは、「小さな子どもは好奇心旺盛。危険とわからず暖房器具に手を伸ばすことも。また、皮膚が薄く重症化のおそれが!」と注意喚起。3つの対策の例を挙げ、やけど防止の工夫をするよう呼びかけています。
・安全柵で囲む等、こどもの手が届かないようにする
・上にやかんなどを置かない
・長時間当たらせ続けない
「ストーブの上に置いていたやかんが倒れ…」
投稿には、同庁の公式ウェブサイトに掲載されている「油断大敵! 暖房器具によるやけどにご注意ください」という特集のリンクも掲載。同庁の事故情報データバンクに寄せられた、暖房器具による小さな子どものやけどに関する事例が紹介されています。
「リビングで子どもをひとりにしていたところ、寝返りをしてハロゲンヒーターに触ってしまい、右手にやけどをした。流水と保冷剤で10分ほど冷やしたが、手指や手のひらに水疱ができかけている状態で、通院が必要となった。ヒーターの周囲に柵はなかった」(0歳6か月)
「ストーブの柵に掴まり立ちをした際、ストーブの上に置いていたやかんが倒れ、熱湯が下半身にかかった。両脚と尻に重症のやけどを負い入院となった」(0歳10か月)
「保護者が子どもを抱っこしながらテレビを観ていた際、子どもの両脚がハロゲンヒーターの近く(20~30センチの距離)にあり、ヒーターの熱が肌に直接30分間くらい当たっていた。気づくと脚が赤くなっており、濡れタオルで冷やしたが、赤みは受診時にも残っていた」(0歳1か月)
まだまだ強い冷え込みを感じる時期。快適な暖かい部屋で子どもと安全に過ごすため、しっかり対策したいですね。
(Hint-Pot編集部)