食卓で鍋料理をする際、おたまが活躍します。しかし、具材や取り皿などでテーブルの上がいっぱいになり、置くスペースがないことも。使いたいものを空中に浮かせておくことができれば便利なのにと考えたことある人もいるでしょう。X（ツイッター）では、おたまが浮いているかのように見える写真が公開され、16万“いいね”を集め話題になっています。投稿者のたぬ（@thumb_tani）さんに詳しいお話を伺いました。

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「これはすごい物理学！　鍋のときにこうやって置いて…」

　思わず目を疑うようなバランスオブジェやコインタワーを制作し、Xでたびたび話題となっているたぬさん。今回、「適当なおたまを入れるだけで、箱をテーブルの外側に置くことができるわけですね」とのコメントを添えて、2枚の写真を投稿しました。

どちらの写真にも透明なアクリルケースに入った、おたまが写っています。スチール製のすくう部分と柄に、白いプラスチックの持ち手がついた、ありふれたおたまです。

　しかし、よく見ると箱はテーブルの角ギリギリで、わずかな接地面しかありません。普通ならとても静止できない状態のため、まるで箱とおたまが宙に浮いているようにも見えます。角度を変え下から撮影した2枚目の写真では、さらに空間が際立つビジュアルに。見れば見るほど、信じられない光景です。

　この写真が投稿されると大きな反響を呼び、16万件もの“いいね”が集まりました。リプライ（返信）には、「な、なんこれ？　すげー」「相変わらず脳がバグる（笑）」「すごすぎて笑っちゃうね」「これはすごい物理学！　鍋のときにこうやって置いておいて、さて具をすくおうとするたびに器が落ちるっていうのをあえてやりたいですw」など、驚愕する人が続出しています。

「実用性は一切考えていないので…」

　バランスオブジェ作りが趣味のたぬさん。今回の作品について聞くと、「箱の角に重心が来るようにおたまを入れ、そのままテーブルの隅に置きました」と涼しい表情です。

　とくに難しい部分はなかったそうですが、「強いて言えばなるべく箱全体が空中に出るようギリギリを攻めたところです」と言う通り、とんでもなく端に置かれています。

　超絶なバランスで重心を保っている箱とおたま。ただ、それゆえに素朴な疑問が湧きます。おたまを使うときには、どうすればいいのでしょうか。

「ただの遊びで実用性は一切考えていないので、おたまを使うことは想定していませんでした」

　カセットコンロや土鍋、具材や取り皿など、鍋料理ではテーブルがいっぱいになりがちです。写真のようにおたまを置けたら、スペース的に助かると考えましたが、それは無理のようです。

　今回も大きな反響があったことについて、たぬさんは「興味を持ってくださり、ありがたく思います。『自分もやってみた』というコメントがあり、楽しく見させていただいています」と、リプライや引用リポストに寄せられている“やってみた”を楽しんでいる様子。

　その後、たぬさんは反響を受けて「実はもうひとつくらい行けたりする」と、別のアクリルケースに金槌を入れたものを加え、その上に箱とおたまを乗せた写真を投稿。さらに難易度を上げた空間に、驚嘆する人の声が上がっています。

　これからもギリギリを攻めた作品で、たくさんの人たちを驚かせてくれそうですね。

（Hint-Pot編集部）