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「フランスのほうが自然にできているかもしれない」 日本で感じた母国との違い フランス人が「意外」と思ったこととは
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訪日外国人が、日本に対して抱いているイメージはさまざま。初めて日本へ来たというフランス人男性は、日本に対して好印象を抱くなか、滞在中に「意外」と思ったことがあったといいます。いったい、どんな光景を目の当たりにしたのでしょうか。
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初訪日のフランス人 日本の何気ない日常に関心寄せる
初めて日本を訪れている、フランス人のダビッドさんとカンタンさん。2週間の滞在を予定していて、富士吉田、大阪、広島、名古屋、金沢、東京をめぐります。
ふたりが日本行きを決めた理由は、幼い頃から慣れ親しんできた日本の漫画の影響だといいます。神社仏閣めぐりが旅の目的のひとつだそうで、日本の生活に溶け込む独特の存在に興味津々です。
「本当の日本ライフがどうなっているのかを知りたくて」という思いで訪日したふたり。日本へ来る前、カンタンさんは日本人に対してある印象を抱いていたといいます。
「日本人には勤勉でよく働くというイメージがあります。あと、周囲の人に気配り、リスペクトをし合っているという印象もあります」
また、ダビッドさんは日本の独特な文化に注目。「建前があること。思った通りのことを正直には表に出していないという印象があると思います。でもこれは、短い滞在ではわからなかったです」と明かしてくれました。
日本では、ビジネスや公共の場などで、人間関係を円滑にするために建前を重視する文化があります。しかし、時間をかけて親しい間柄になれば、本音が交わされることも珍しくありません。ダビッドさんは、日本人とのコミュニケーションでそのような場面に遭遇する機会はなかったものの、日本における本音と建前のバランスを理解したようです。
実際に来てみて感じた日本とフランスの違い
実際に日本へ来て、「相手に対するリスペクトや店員のサービスの良さ、これは印象通りですね。あいさつしてくれるし、ウェルカムな雰囲気があります」と、日本の良さを改めて感じたというカンタンさん。日本特有のおもてなしの精神に触れ、感動していました。
一方、ダビッドさんは電車を利用しているときに「ちょっと意外に思った」、少し残念なことがあったといいます。
「大きな荷物を持った人に手を貸したり、お年寄りに席をゆずったりするのは、フランスの人々のほうが自然にできているかもしれないと感じました。みなさん、スマホに夢中なようでしたね」
電車のなかで静かに過ごしたり、整列乗車を守ったりなど、日本人のマナー意識の高さに驚く外国人観光客は少なくありません。ただ、混雑している車内でもスマートフォンを操作し続ける行為が異様に映ることも。周囲に目を向け、身近で困っている人がいたら積極的に声をかけるのも大切なマナーのひとつです。
まだ続くふたりの旅。日本だからこそできる文化体験を存分に楽しんでほしいですね。
(Hint-Pot編集部)