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「これはとても残念だよね」 ニュージーランド人が電車で気になった日本人の行動 「異様」に見えた光景とは
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スマートフォンの普及により、日本ではあらゆるところでスマホに夢中になる人を見かけます。一方で、集中するあまり、周囲との交流が減っていることを懸念する声も。日本を初めて訪れたニュージーランド人は、電車内での乗客の様子を見て「異様」と感じたそう。いったい、どのような違和感があったのでしょうか。
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初訪日のラグビー選手とコーチ きっかけは日本人選手との交流
ニュージーランドの南島から初めて日本へやってきた、ケイシーさん、ディオンさん、ハンターさん。ケイシーさんとハンターさんはアマチュアのラグビー選手で、ディオンさんは同じチームのコーチです。10日間の滞在予定で、東京と長野県白馬村を訪れるそうです。
彼らが日本を訪れたのは、特別な理由がありました。昨年、2人の日本人選手が、彼らのチームに留学。そのふたりとの再会を楽しみに来ました。また、ふたりが出場する試合も観戦するそうです。
すでに公共交通機関を利用して、さまざまな場所に足を運んでいた3人。電車に乗ったときには、ある違和感を覚えたといいます。
「電車ではほとんどの人がスマホを見ているよね。それが少し異様な感じに映ったかな。ニュージーランドでも、カフェとかでは半分くらいの人たちがスマホばかり見ている。これはとても残念だよね。世界的な問題なんだと思うけど」
総務省の「令和4年通信利用動向調査」によると、2022年の日本の世帯スマホ普及率は90%に。多くの人にとってなくてはならないアイテムのひとつで、電車内では、乗客がスマホに夢中になる光景が日常になっています。
3人は地元で電車に乗る機会がないそうで、大勢の人がいっせいにスマホを見る光景が珍しく、「異様」に映ったのかもしれません。ディオンさんが指摘するように、スマホに集中するあまり周囲との交流が減ってしまう状況は、世界共通の課題です。スマホ依存の問題も世界的に注目されており、一部の国では未成年者のスマホ使用時間を規制する動きも出ているといわれています。
ラグビーを通じて、日本人とのつながりができた3人。彼らの視点から見た日本の光景は、日常を見つめ直すきっかけになるかもしれませんね。
(Hint-Pot編集部)