カルチャー
「少し残念です」 ポルトガル人が日本の飲食店にがっかりしたワケとは
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外国人観光客のなかには、日本でしかできない体験や出会いを楽しみに訪日する人も多いことでしょう。日本食好きが高じて初訪日したポルトガル人は、滞在中に利用した飲食店で残念に感じたことがあるそうです。そのワケとは、なんだったのでしょうか。
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初訪日のポルトガル人3人組 日本食に舌鼓
初訪日だという、ポルトガル人のロドリゴさん。友人のジョージさんとクラウディアさんカップルとともに2週間滞在し、東京や箱根、河口湖、京都、奈良、大阪を観光する予定です。日本を訪れた目的のひとつは食事。3人はさまざまな日本食を堪能しているといいます。
「食べたもの、すべてがおいしかった!」と、大絶賛するジョージさん。続いて「私の一番は日本のバーベキュー。チキンのではなくて、ビーフのやつです」とクラウディアさんが語ります。日本のバーベキューこと焼き肉がお気に入りになったのだそう。
そして、ロドリゴさんはラーメンの虜になりました。ポルトガルでも食べることができるそうで、「日本よりもっとスパイシーですが、ポルトガルのラーメンもおいしいんですよ」と違いを分析します。
英語を話せない店員が多いことは大丈夫だけれど…
日本食を楽しんでいる3人ですが、日本で飲食店を利用した際、ロドリゴさんには残念に感じたことがあるといいます。それは、飲食店サービスのデジタル化です。
「英語を話せない店員さんが多いですよね。でも、それは大丈夫なんです。どうにか意思疎通できるし、オーダーもできます。それよりも、オーダーなどの接客対応がiPadなどの機械ばかりで、対人が少ないところが少し残念です」
日本の大手飲食店チェーンでは、多言語対応のタブレット端末や、配膳ロボットなどの導入が進んでいます。外国人観光客による日本旅行での困り事として、言語の問題が挙げられることは少なくありません。デジタル化によって解決する問題があることも事実です。
しかし、言葉が通じなくても、見知らぬ土地で現地に住む人々とふれあうのは旅の醍醐味。ロドリゴさんは、言語の問題よりも、デジタル化が進む飲食店に一抹の寂しさを感じているようです。
さまざまな場面で、母国と日本の違いを察知しているロドリゴさんたち。残りの滞在では、訪れた先々で日本人との素敵な交流が生まれるといいですね。
(Hint-Pot編集部)