訪日外客数が増加するなか、リピーターも増えています。日本に何度も来たくなる魅力のひとつは、豊かな日本の食文化でしょう。あるフランス出身のカップルは、あえて下調べをせずに日本を旅行することで、驚きの出会いがあったといいます。ふたりが気に入った日本の店とは何だったのでしょうか。

　◇　◇　◇

念願のラーメン店主になって再び日本へ

　フランスからやってきた、ケビンさんとアリックスさん。3週間滞在し、東京や日光、金沢、白川郷、京都などをめぐる予定です。

　アリックスさんが日本へ来るのは初めてですが、ケビンさんは7年前に来たことがあるそう。そのときに日本のラーメンを食べて、「虜になってしまった」といいます。

　それから、「どうしても自分でお店をオープンしたい」と数年間ラーメン作りを勉強し、約1年前に「Gaijin Ramen Lab」というラーメン店をパリ9区に開店しました。塩ラーメン、しょうゆラーメン、ヴィーガンのみそラーメンを提供して人気を呼んでいます。ケビンさんはラーメン作りのおもしろさを情熱的に語ります。

「ラーメンの魅力は、シンプルでありながら、複雑であること。いろんなチャレンジができるし、それぞれでオリジナルの味があるところかな」

事前に調べずに入ることも多いからこそ発見が

　ラーメン以外にも、さまざまな日本食にチャレンジしているふたり。

「お店はエリアを問いません。事前に調べずに入ることも多いです。昨日も外から見たら、どんなお店かわからないような屋台の居酒屋がとても気に入りました。いろんなメニューがあって驚きです。蒸し鶏やお寿司、日本酒をいただきました。別の居酒屋で食べたユッケもすごくおいしかった」　

　ひとつのお店でさまざまな日本食や酒を楽しめる居酒屋は、外国人観光客からも大人気。店のジャンルによっては、郷土料理を提供しているなど、手軽に名物料理が食べられるのも魅力です。

　これから、さまざまな地域へ足を延ばすというふたり。場所ごとに特徴的な居酒屋を見つけて、楽しんでくださいね。

（Hint-Pot編集部）