世界的にも利便性の高さなどが認められている、日本の公共交通機関。各国で発行されるシティガイド誌「タイムアウト」が2023年に発表した「世界の公共交通ランキング」で、日本の東京は第3位に輝いています。非日本語圏の人にとっても利用しやすいシステムが、高く評価されました。ハネムーンで日本へ来たイスラエル人カップルもまた、日本で利用した乗り物に感激しているようです。ふたりはどのようなところを絶賛したのでしょうか。

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ハネムーンを延長　予定外の日本へ

　イスラエルからやってきた、ヨナサンさんとリダさん。ふたりはハネムーンの最後に、日本に立ち寄りました。

「タイとベトナムに2か月滞在していましたが、帰りたくなくて。予定にはなかったのですが、ふたりとも日本に行ったことがなく、行きたい場所のひとつだったんです。そこで、ハネムーンを2週間延長して日本に来ました」

　突発的だったこともあり、下調べをせず日本を旅することになったふたり。しかし、大阪や京都、奈良をめぐり、日本旅行最後の地・東京まで難なくやってこられたのには、理由があるようです。

「予備知識がないまま日本に来たけど、どこへ行くにもSuicaをスマートフォンに入れておけば乗車できました。どの土地でも、日本の交通機関はすごく便利でしたね」

　初めて訪れる国では、目的地までの交通手段など不安が尽きないもの。しかし日本では、交通系ICカードやアプリを利用すれば、乗車のたびに券売機で切符を買わずとも、すぐに改札を通ることができます。そのため、初訪日のふたりでも、都市移動がたやすかったようです。

移動手段が飛行機だけではないことにも感激

　日本の公共交通機関の便利さに舌を巻いたふたり。なかでも、ほかの国と比べてとても感激した乗り物があったとヨナサンさんは教えてくれました。それは、訪日外国人に喜ばれることの多い新幹線です。

「タイとベトナムでは、都市移動にすべて飛行機を使っていました。2か月滞在していたので、10便くらい乗ったんですよ。でも、日本では同じような距離でも、パッと新幹線で移動できる。チケットも乗り方も簡単だったし最高ですね」

　北は北海道から南は鹿児島まで、縦に広がる日本列島のさまざまな都市をつなぐ新幹線。飛行機に比べて本数が多い傾向にあり、乗車までに手荷物チェックなどもいりません。正確な時刻で運行し、安全で快適に目的地まで行くことができると、訪日外国人から高い評価を得ています。

　人生の記憶に残る旅も、もうすぐ終わりを迎えるふたり。残りの滞在でもたくさんの思い出を作って、いつかまた日本を訪れてくれるといいですね。

（Hint-Pot編集部）