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「少し残念だなと感じました」 イスラエル人が家族で初訪日 母国と異なる状況に戸惑いを感じたこととは
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歴史ある街並みに、四季折々の風景――日本を訪れる外国人旅行者の多くが、その魅力に心を躍らせています。初めて日本に来たイスラエル人母娘も、期待に胸を膨らませていましたが、思わぬ戸惑いも感じたようです。いったい、どのような場面だったのでしょうか。
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家族の再会が日本旅行のきっかけに
イスラエルから日本を訪れているリエムさんとナティさん母娘。ともに初めての日本で、1週間の滞在を予定しています。
「息子が東アジアを周遊中なので、それに合わせて東京で落ち合おうということになって、来たんです」
無事に東京で再会し、家族で東京観光を楽しんでいる最中でした。新宿、渋谷、銀座など都内観光を満喫したあとは、京都に足を延ばす予定です。
テクノロジーを味方に 言葉の壁も乗り越えて
母のナティさんは、日本で楽しみにしていたことがあるそう。
「ちょうど桜が見られる季節に来られて良かったです。それを狙っていたんですけどね(笑)」とニッコリ。娘のリエムさんも「日本は、景色が抜群にきれいだなぁと思います。街と自然も調和していて」と、日本の景観の美しさにうっとりしている様子です。
一方で、少しがっかりしたこともあったといいます。
「あまり英語が通じない場面があるので、そこは少し残念だなと感じました」
イスラエルの公用語は英語ではありませんが、多くの人たちが話せます。英語を母語としない国や地域の成人の英語能力を評価・比較する国際的な指標「EF英語能力指数」の世界ランキング(2024年版)によると、イスラエルは116か国中51位で、中東諸国のなかでは最上位にランクイン。一方、日本は92位の評価になっています。
それでも、デジタル先進国のイスラエルならではの強みで、言葉が通じなくてもスマートフォンの翻訳システムを駆使し、日本を楽しんでいるようです。
「日本の人たちはとても親切。何もかもが興味深いし、食事もとても楽しんでいます」
日本の風景や人々とのふれあいを、テクノロジーも活用しながら楽しんでいるリエムさんとナティさん。これから訪れる京都でも、素敵な時間を過ごせるといいですね。
(Hint-Pot編集部)