たくさんの種芋が並ぶ畑。作業に追われる家族をよそにまったりする2匹の柴犬が、X（ツイッター）で大きな注目を集めています。まるで畑に植わっているような光景に、7万件もの“いいね”が。飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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種芋と一緒に埋められそうな2匹の柴犬

「そこでうとうとすると、種芋と一緒に植えられっぞ……」

　そんなユーモラスなコメントとともに投稿された1枚の写真。そこには、畑に立てられた畝に並ぶ種芋と、2匹の柴犬が写っています。晴れ空の下、柴犬は畝にアゴをのせてうとうと。種芋にはまったく興味がない様子です。

　後方には、黙々と農作業に励む飼い主さんの娘さんの姿が。自然豊かな光景から、穏やかな時間が流れていることが伝わってきます。

　投稿には、7万件もの“いいね”が集まりました。リプライ（返信）には「すでに土から生えてるように見えます」「えっ！　柴犬がいっぱい収穫できるじゃないですか」「一緒に植えてもらいたいです」「幻の“柴芋”」といった声が寄せられ、多くの人が癒やしと笑いを感じたようです。

まったりしながらも畑になくてはならない存在の2匹

　話題になった柴犬は、13歳の「はっちゃく」くんと、2歳の「しんえもん」くんです。写真が撮影された日、飼い主さんと一緒に畑に来た2匹でしたが、家族みんなが種芋の植え付け作業に忙しく、かまってもらえませんでした。

　暇を持て余していた2匹は、飼い主さんたちが作業をしている間、まるで畑の風景の一部になったかのように、ずっとその場で眠っていたそう。「種芋の植え付けはなかなか手間がかかるので、いぬの手も借りたいところでしたが、かわいいので許しました」と、飼い主さんは当時の状況を振り返ります。

　この日はまったり過ごした2匹ですが、普段は畑仕事で大活躍しています。

「よくイノシシやシカが出没して畑を荒らすので、畑に着くとまず畑の周りにマーキングをして、抑止力として貢献してくれます。それが終わると、はっちゃくはのんびり現場監督。しんえもんは土を掘るのが好きで、一緒に芋掘りをするとこもあります。不思議なことに、芋を傷つけることなく掘ってくれるんです」