カルチャー
「人気がないんですよね」 イスラエル人が日本で食べて感激 おいしさに夢中になった日本食とは
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同じ食材でも、国や地域によって調理法はさまざま。食へのこだわりが強いといわれる日本で、食材それぞれのおいしさを引き出す工夫や、高い技術と感じる外国人が多いようです。31年ぶりに訪日したイスラエル人は、母国ではあまり人気のない食材を日本で食べて大好きになったそう。いったい、どんな食べ物に夢中になったのでしょうか。
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「何もかもが違います」 街の変化に驚き
イスラエルからやってきた、アロンさんとラビットさん夫婦。アロンさんは初めての日本ですが、ラビットさんには31年前に留学していた経験があり、今回はそれ以来2度目の訪日です。
当時は東京で生活し、青山の学校に通っていたというラビットさん。3週間の滞在を楽しむなか「31年前と比べると、何もかもが違います」と、日本の変化に目を見張ります。
「とくに渋谷駅。いろいろな路線が乗り入れていて、駅ビルが高くなっていて、どこもかしこも空中の橋でつながっていました」と、学生時代に親しんだ街の変わりように驚いていました。
「寿司、天ぷら、しゃぶしゃぶなど、たくさん食べています」
久しぶりの日本を満喫しているラビットさん。アロンさんと一緒に、おいしい日本食も堪能しています。
アロンさんは「私は寿司、ラーメン、和牛が好きですね」と、すっかり日本の食べ物が気に入った様子。ラビットさんも「寿司、天ぷら、しゃぶしゃぶなど、たくさん食べています」と笑顔で話し、とくに気に入った食べ物を明かします。
「なかでも一番好きなのはウナギ。イスラエルにもウナギはあります。でも、そんなに人気がないんですよね」といい、日本で食べるウナギのおいしさに感激していました。
イスラエルでは、特殊な技術で水産品の培養に取り組む企業が、培養ウナギの開発に成功。開発チームに日本人も参加し、試作品は天然のニホンウナギの特徴を再現しているそうです。さらに、日本人シェフも参加して共同開発を進めているほか、最新技術によるウナギの安定供給が期待されているといいます。
東西で開き方や調理工程が異なるなど、地域によって違いはありますが、古くから日本人に愛されているウナギ。「人気がない」というイスラエルでも、技術の進化とともにそのおいしさが広まるといいですね。
(Hint-Pot編集部)