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「照り焼きのもっといいバージョンって感じ」 カナダ人に“日本人しか知らない日本の味”を食べてもらったら…大絶賛だった料理とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

カナダ在住のChihoriさん(画像はスクリーンショット)
カナダ在住のChihoriさん(画像はスクリーンショット)

「“日本人しか知らない日本の味”を知ってもらいたくて」――そんな思いから、カナダである食べ物を振る舞った日本人女性の動画が、YouTubeでじわじわと話題を呼んでいます。カナダ人は、おそるおそる口にしながらも「最高だよ!」と大絶賛。あっさり完食するほど好評だった日本食とは、なんだったのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

“日本人しか知らない日本の味”を知ってもらいたい

 動画を投稿したのは、カナダ在住歴10年のChihoriさん。日本で出会ったカナダ人の夫・チャールズさんと、11歳の長男・ハンセンくん、8歳の長女・エリーシャちゃん、2人の子どもたちとともに、“カナダのハワイ”と呼ばれるケロウナで暮らしています。

 チャールズさんは17年間も暮らすほど日本が大好きで、実はチャールズさんの姉家族も、昔から日本の食べ物や文化に関心があるそう。そこでChihoriさんは、日本の焼きそばパンを手作りし、振る舞うことにしました。

「お寿司やラーメンは現地のレストランでも食べられます。でも、せっかくなら“日本人しか知らない日本の味”を知ってもらいたくて挑戦しました。実は私、お料理が本当に苦手で……(笑)。でも、焼きそばパンなら失敗しないし、ボリュームもあってお腹もいっぱいになるかなと思い、作ってみたんです」

 ヒントになったのは、以前の動画に寄せられた視聴者のコメント。「焼きそばパンは?」というひと言が記憶に残っており、「これはグッドアイデア!」と実行に移しました。

限られた食材で日本らしさを再現!

 今回使用したのは、現地のスーパーマーケットで手に入る「サッポロ一番」のインスタント焼きそば。味付けには、日本食スーパーで購入したオタフクソースを使用しました。

 豚肉は、カナダでは一般的でない薄切り肉を再現するため、手作業でスライス。野菜は冷凍のグリーンピースとコーンを加え、見た目の彩りにも配慮したそうです。

「本当はキャベツも入れたかったんですが、大家族なので量を優先して省略しました(笑)。でも、青海苔がついていたので、風味もそれっぽくなって助かりました」

 動画を観ると、Chihoriさんが「日本のジャンクフードを作りましたよ」と言って焼きそばパンを差し出すと、家族は最初、いぶかしげな表情を浮かべています。

 しかし、ひとくち食べたら「最高だよ!」と大絶賛。また、「中華料理がパンに入っている感じだな」「照り焼きのもっといいバージョンって感じだよね」といった感想もありました。

 最終的には「全員あっさり完食! ボリュームもあって大好評でした」と振り返ったChihoriさん。そして、「焼きそばパンって、寿司や天ぷらとはまた違う、日本ならではの“日常の味”だと思うんです」と、改めて日本の家庭料理の奥深さを感じていました。

日本ブームで「日本人ハーフとして悪い気はしないんじゃないかと」

 ちなみに、動画内でおいしそうに焼きそばパンを頬張っていたハンセンくんとエリーシャちゃんも日本が大好き。普段から、日本のアイテムや、日本で人気のYoutuberなどをチェックしているといいます。

「生活拠点がカナダなだけであって半分日本人なので、日本好きは必然的にアイデンティティからくるものなんじゃないかなと思います。とくに今は、カナダでも空前の日本ブーム。日本の良いところをたくさん目にしたり聞いたりするので、日本人ハーフとして悪い気はしないんじゃないかと感じています」

 そんな子どもたちのために、Chihoriさんは焼きそばパンだけでなく、さまざまな日本食を作ってあげているそう。

「カレーライスやみそラーメン、親子丼、手巻き寿司などは、家族みんな大好きです。とくに、手巻き寿司は子どもたちが自分で作って食べられるところがお気に入りのようで、週末など、時間があるときに食べます。また、子どもたちは学校にランチを持っていくのですが、ある日、おにぎらずを持たせた日には、学校のお友達から『えぇ~!? それSushiなの!?』と、けっこうリアクションがあったみたいです(笑)。あとは、から揚げなんかも絶対喜ばれるメニューですね」

 そんな子どもたちのリアクションに、ほっこり癒やされているChihoriさん。インスタグラム(chihori.canada)のストーリーズでは、YouTubeでシェアしきれない日々の様子や、撮影の裏側も見ることができますよ。

(Hint-Pot編集部)